足立学園

2013年7月10日 (水)

2013全日本実業団(岡山)ハリの死闘と腕挫腕固

6/15(土)、吉田秀彦さんの柔道復帰戦で話題になった全日本実業団に
今年も足立学園の同級生チームで挑みました。

ただ今回、宴会大将の伊藤が国外逃亡(海外出張)という逃げの姿勢で欠場、
4人での出場は認められないことからもと73kg級だった荒木君(中央大学OB)くん
が香川県に在職中ということで、急遽、助っ人として参戦してもらいました。

チーム構成は以下の通りです。

先鋒:小室(都市大学付属中高教諭)
次鋒:田崎(道都大学監督、「平成の指導王」)
中堅:高橋(千葉刑務所「平成の掛け逃げ王」)
副将:針谷(上州屋接骨院院長)
大将:荒木(会社員、中央大OB、チーム唯一の20歳代)
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各自、金曜日の仕事が終わってから飛行機で岡山のホテルに集合し、
翌朝の試合に臨みました。

会場では「小室先生どうしたんですか?」という声を何度も聞かれました。
「同級生とチームを組んで試合に出る」と言うと、みんな一様に驚いていました。
確かにみんな今年で36歳、こんなチーム他にはないでしょうね。
ちなみに今回で全日本は3回目、東日本と合わせると6回目の挑戦になります。
(過去の記事:2009東日本実業団2010東日本実業団2010全日本実業団

さて開会式直後に行われた1回戦、三菱レイヨンとの対戦です。
会場には指導する淑徳大学のOGや、足立学園&筑波大学の後輩も見ていたので
醜態をさらすわけにはいきません。そういった意味ではリスクがあります。
しかし、今となってはその緊張感が楽しみだったりします。

とにかく肩の力を抜くことを意識した初戦、一度「待て」を聞いてから仕掛けようと思っていましたが、相手は右組の喧嘩四つだったので、立ったまま腕挫腕固を仕掛けます。
寝技、または内股を警戒して腰を引いてくれる相手にはとてもよく極まる技です。
持ち上げて逃げられそうだったので、足で手をコントロールして極めました。

幸先良いスタートを切れたからか、続く次鋒・田崎、中堅・高橋と連続して一本勝ちを収め、早々にチームの勝利を決定づけました。
これは20年前、まだ体重別が4階級しかなかった中学時代、東京、関東、全国は揃って準決勝敗退(3位)だった足立3中トリオを彷彿とさせる展開でした。

さてチームの勝利が決まったあとでの副将・針谷は体力を温存しておけば良いものを
ガチンコの接近戦対決で消耗の末、終了間際の一本負け、さらには試合後に
熱中症でゲロを吐くという体たらくでした。

その辺は空気を読んだ大将・荒木君、無理をせず引き分けチーム3-1の引き分けとしました。

2回戦は甲府刑務所との対戦です。
先鋒戦、私の相手を見ると山梨学院大学OBの20代、90kg級とのこと。
いつものことではありますが、寝技を厳重に警戒されてしまい、なかなか攻め込めません。
逆にそのおかげで相手に指導が2回与えられます。
結局は寝技で仕留めきれず、それが決勝点となり優勢勝ち、
しかしそれが後々、後悔することになってしまいました。

それは直後の次鋒・田崎の試合でおこります。
チーム結成来、私と田崎は引き分けてしまうことはあっても、負けることはありませんでした。
それがチームのポイゲとしては最低条件だからです。
しかし今回は、相手の見事な抱きつき小外で宙を舞ってしまい一本負け。

続く中堅・高橋も優勢負け、チームは1-2の劣勢です。
本来であれば、先行逃げ切りのチームですから、この状況は苦しいと言わざるを得ません。
まして副将・針谷はさっきまでゲロを吐いて寝ていたような男です。
しかし針谷は頑張りました。さすが自身の接骨院を背負って生きている男、気合いが違います。
「左に組むけど実は右技が得意」の彼は、意表を突いた右技で先制の技あり、
その後も攻め続けて最後は一本勝ちを収めます。

内容では負けていますが、なんとか大将・荒木君まで繋げます。
しかし73kg級の荒木君に対し、重量級の相手は引き分ければチームが勝利です。
なかなか組まない、組んでも冒険しない盤石な試合展開でがっちり引き分けられてしまいました。

これで結局、チームは2-2の内容で負けてしまいました。
惜しむらくは私が一本勝ちしていれば、逆に2-2の内容勝ちだっただけに、
ポリシーを捨てて優勢勝ち(指導2)に甘んじてしまった自分を恥じるほかありません。

こうして、今回の足立学園同級生36歳チームの挑戦は、
昨年と同じく2回戦敗退という結果に終わりました。

大会申し込み時点で「今回で最後にしよう」という話だったので、

私たち挑戦はこれで終わりとなります。

自分で言うのも何ですが、良いチームだったと思いますし、頑張ったと思います。
応援してくれたOBや教え子の皆さん、ご声援ありがとうございました!

<過去の主な成績>
2009東日本実業団(3部)3位
2010東日本実業団(3部)3位 全日本実業団(3部)4回戦進出

ちなみに来年は、静岡県での開催だそうです。
ウナギや温泉など、楽しめそうな場所ですね。車1台でも行けそうです・・・

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2011年6月13日 (月)

足立学園柔道部☆世界選手権壮行会のご連絡

足立学園柔道部OB、及び関係者に連絡します。

パリ世界選手権60kg級に出場を決めた山本浩史(日体大4年)と、
ユニバーシアード81kg級への出場を決めた川上智弘(國學院大4年)の
壮行会を以下の通り開催します。
皆さん奮ってご参加下さい。

  • 日時:7月31日(日) 16時
  • 場所:足立学園校内
  • 会費:1万円

なお、欠席される場合は5000円の激励金を足立学園柔道部OB会の口座に
お願いしたいと思います。口座番号を書くわけにもいきませんので、
コメント欄か、小室(こちらをクリック)までご連絡下さい。

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2010年9月22日 (水)

2010東日本実業団(後編)

4回戦:都市大付属 vs 日本通運B

メンバーは違っていましたが昨年、苦汁をなめさせられた日本通運との4回戦
ここまで来ると進行の関係で、連戦を余儀なくされます。
猛暑日ではありませんでしたが東京はまだまだ暑く、
不摂生をしている3部の社会人選手にはその負担が徐々に重くのし掛かります。
もちろん、試合の合間に一服smokingしている我がメンバーもそれは同じこと。
まさかのアクシデントがチームを襲います。

まずは先鋒戦。
相手は25歳、100kg、天理大出身の小坂選手、見るからに怖そうです。
しかし先ほどの試合から間もないため、明らかに疲弊しています。
組んでからも力が伝わってこず、仕掛けても来ません。
まずは挨拶代わりの巴投げ!思いのほか大きく浮き上がり、相手が崩れます。
すかさず切り札・袖車絞を投入します。

しかし、指を掴まれます。
指を掴まれては袖車絞にはいけません。
この場合、殆どは審判に見逃されてしまい降着の末に「待て」となります。

ここで幸運だったのは審判が厳格なジャッジングをしてくれたこと。
寝姿勢で不利な体勢の試合者が反則を起こした場合は、
「そのまま」で中断し、そのまま「指導」を与え、「よし!」で再開します。
この時、主審が「はじめ!」と言い間違え、「よし!」と言い直しました。

その一瞬の隙間を逃さなかった寝業師のワタクシ、
「そのまま」で中断され、指を離された一瞬で、相手の肩に手を置きます。
そして「指導」の罰則が与えられ、再開されるまでの間には
既に袖を持ち替え、袖車絞へのお膳立ては完成していました。
つまり、後は絞めるだけ♪
再開したとき、それは既に将棋でいうところの「つんだ」状態でした。

あの寝姿勢でしたから、見えていた人は僅かでした。
主審はジャッジングで目一杯、相手からは見えない。
良く言えば「したたかな戦術」、悪く言えばズルです。
値千金の一本勝ちを献上し、必勝パターンで後続に繋ぎます。

続く中堅・田崎は盤石の組み手で相手を封じ・・・・るはずでした。
相手は疲弊し、怪我もしているようでした。しかし・・・

「ぐあぁぁ・・・・・!!」

情けない悲鳴が聞こえると、中堅・田崎がうずくまります。
一気に顔色が悪くなっていくのが、傍らで見ているこちらにも分かります。
相手の小内刈りを受けた際、大きく足首を捻ったようでした。

田崎は高校時代、桐蔭学園との試合中、試合残り1秒で畳に躓き転倒、
足首の靱帯を断裂するという伝説を残しています。
その悪夢が脳裏をよぎります。

しかし田崎はここで頑張りました。
痛みに耐え、盤石の組み手で相手を封じ、指導1を誘い引き分けに持ち込みます。

そして大将・高橋の出番です。
こういう切迫した状況でも動じない度胸があるため、彼を大将に置きました。
決して「置き大将」ではありません。

しかし相手は29歳、120kg、近畿大学出身の濱端選手、
引き分けどころか一本負けを免れることすら容易ではありません。
私も最悪の事態(代表戦)を想定し、呼吸を整えます。

ここで高橋は頑張りました。
盤石な組み手と足技で相手を翻弄し、指導を受けるか受けないかのギリギリのラインで
攻めるフリをします。
濱端選手も疲れているのか、全く圧力を掛けず、技も仕掛けません。

結局、虎の子の1点を見事に守りきり、1-0で準決勝へと駒を進めました。

ここで田崎は準決勝を棄権sweat02することになりました。
足首の状態が悪く、これ以上悪化させるわけにはいかなかったからです。
私たちは勝つことで給料をもらうプロ集団ではなく、あくまで「草柔道(草野球)」集団ですから。

田崎は通算4戦して3勝1分けでしたが、勝った3試合全てが指導による優勢勝ちでした。
引き分けた試合でも指導1を奪取していたので、今大会通算で8個の指導を奪っています。
次回から彼は「真のポイゲ」を改め『平成の指導王』と呼ぶことにします。

準決勝:都市大付属 vs 高宮接骨院
高宮接骨院のメンバーは3人とも中央大OB、中量級、そしてイケメンと3拍子揃ったメンバーでした。「合コンするなら高宮接骨院heart01」これ定説です。
対する我がチームはイケメンどころかヘロヘロのおっさんが2人。劣勢は明らかです。

先鋒の相手・吉永選手は24歳、81kg、左の相四つです。
序盤からガンガン奥襟を狙ってきました。とにかく早く、そして組み手が厳しかったです。
私はそれを凌ぐのに精一杯でした。
ただ吉永選手も疲れているのか、慎重になっていたのか?
それほど激しくは攻めてきませんでした。

対する私の一本背負投はこの日、虚しいほどに空を切ります。
それならばとヘッポコ釣込腰から寝技に移行します。
亀姿勢への袖車を仕掛けると、腕を抑えられ、タスキ掛けに出来ません。
すかさず横返しで返しますが、状態の極めが甘く、足を絡まれます。
そこで正対してからの袖車絞へと変化しますが、これも脇の締めが甘く、耐えられて「待て」

私自身、疲れてはいたのですがランナーズハイdashのような状態でしょうか、調子は上がっていました。
このような緊張状態ではありましたが、とにかく「力まない」ことを心掛けます。

相変わらず奥襟のプレッシャーの厳しい吉永選手、私も奥襟を凌ぎきれなくなっていました。
ここで身体が勝手に動きます。
1回戦同様、相手のチョイ掛けに合わせストンと座り込むように巴投で滑り込みます。
現役時代より姿勢が良くなったからでしょうか、高低差があるせいか、巴投が切れます。
虚を突かれた吉永選手の身体が宙を舞い、私は両手でコントロールしながら相手を
背中から着地させます。

「いっぽん!paper

主審の手が高々と挙げられ、一本を宣言します。

正直、ここまで上手くいくとは思いもしませんでした。
しかし、1回戦から続けている必勝パターンは未だに継続しています。
中堅・田崎の失点と合わせても1-1の同点、
続く大将・高橋のミラクル発揮を望むか、再び盤石の組み手で引き分けに持ち込み、
代表戦へともつれ込むか!?

私は代表戦を想定し、座らずに立ったまま大将戦を見守りました。
もう1試合頑張って、決勝戦まで行く!気合いは充分でした。

しかし、その思いを断ち切るほどに相手側の大将・坂本選手は巧みでした。
老獪な柔道で翻弄しようとしても、坂本選手の組み手と足技で、
高橋は悲しいほどに転がされてしまいます。
技あり、有効、そして技あり、合わせて一本!
立て続けに3回も転がされ、勝敗は決してしまいました。

1-2での惜敗、チームは昨年に引き続きshine第3位shineでした。

もう少し頑張れば決勝まで行けたかもしれない、
田崎が健在であれば、あるいは優勝もあったかもしれない

一抹の悔しさはあれど、足立学園の33歳・同級生チームは健闘したと思います。
それはこちらの画像の表情によく表れていると思います。
2010 2010_2

 

来年は四国の愛媛県で全日本実業団が開催されるそうです。
メンバーの何人かはその時34歳を迎えていることになります。
出るか?出ちゃうのか?それはもう愚問でしょう。お前ら、貯金しとけよ!

最後に、今回は足立学園の後輩や先輩方が多数応援してくれました。
また家族の皆さんも観覧席から熱い声援を送ってくれました。
特に田崎ママ、いつも変わらない声援ありがとうございます♪

朝から付き人として、身の回りのお世話をしてくれた杉本君、道都大OBの諸君、
ありがとうございました。

そして徐々に技術が向上し、ストレスのないカメラワークで撮影してくれたトモロックと
ちびロック(5ヶ月)いつもありがとう!

ちなみに、これだけ激しい5試合をしても、相手は2段、3段だったので、
昇段ポイントは0.9点しか貯まりませんでしたdownこれで合計15.1

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2010年9月21日 (火)

2010東日本実業団(前編)

「またみんなでチーム組んで試合がしたいねbleah

足立学園同級生のそんな一言がきっかけで、去年から始まった実業団団体戦への挑戦、
6月の全日本(ベスト16)に引き続き、今回も東日本に出場してきました。

今回は3人制でしたが、昨年とは若干メンバーが替わりました。
もちろん全員、今年度33歳を迎える同級生チームです。

先:5669
中:田崎(道都大学監督)
大:伊藤(会社員)
補:高橋(刑務官、2回戦より大将として出場)

昨年、中堅として活躍した針谷(柔道整復師)は家族旅行で沖縄へairplane
代わりに真のポイゲ・田崎が再び北海道から飛んできました。

ちなみに今回、諸般に事情によりチーム名を
都市大付属柔道クラブとしました。
「都市大」のブランドを世に知らしめることが出来るか?!

1回戦:都市大付属 vs ALSOK群馬綜合ガードシステムA

さて初戦、相手は十代の選手を2名も要する若さ溢れるチームです。
全日本の時も感じましたが、辛いのは体重差よりもむしろ、年齢差です。
組み手の厳しさ、スタミナ、スピードが違うからです。

私の相手は高校新卒の選手でした。
左でガッツリ奥襟を狙ってきます。
この日は左組みとの対戦が多く、組み際に右の一本背負投を狙ってみましたが、
酷い有様でした。代わりに巴投が冴え渡ります。

滑り込むような横巴投で相手をコカせると、素早く腕挫十字固を狙います。
入りが若干甘かったのですが、なんとか回して一本勝ち。

続く中堅・田崎は盤石の組み手で相手を封じ、指導を誘い優勢勝ち。
この時点で早くも初戦突破が決まります。

大将・伊藤は変形の肩車を得意としており、ご存知のように
今回のルール改正で被害を被った1人であります。
現役時代とはかけ離れた、腰の廻らない背負投、
現役時代を彷彿とさせる審判の目を盗んだピストルグリップで、
なんとか19歳の若い相手を抑え、引き分けに持ち込みます。

チームは2-0で快勝!2回戦へと駒を進めます。
あまり関係ない話ですが、私、伊藤、高橋の3名は以前、ALSOKに勤めていました。

2回戦:都市大付属 vs 衆議院柔道部

衆議院に柔道部なんてあるのか!?あるようです。
さすがに議員さんではないでしょうけど。
しかも甘く見ていましたが、なかなかの強豪チームでした。

私の相手は22歳、88kgの佐藤選手、組み手がもの凄く強く、掴んだら離しません。
相手は組み手だけでなく、寝技もしっかりしていました。
途中抑え込むモノの、逃がしてしまいます。(主審「待て」が早くないですか!?sweat02

終始組み負けているのと、抑え込みを逃してしまったため、スタミナを消耗してしまいました。
同時に、残り時間が1分ほどになり、焦ります。

そこで、小外掛などによく反応していたので、投げ技狙いに作戦を変更していきます。

世界柔道で高松が仕掛けていた小内巻込、これは新ルールに適応したモノで
片襟を両手で持って仕掛けていました。
これをまだ練習すらしていませんでしたが、ひらめきでマネしてみました。

結果的には手が抜けてしまい、通常の小内巻込になってしまいましたが、
充分顔を回し、相手の虚をついたので見事に相手を騙すことに成功しました。
ギリギリ手も触れているかいないかのラインです。
珍しく巴投げ以外の投技で一本勝ちを収め、必勝パターンで後続に繋ぎます。

続く中堅・田崎は盤石の組み手で相手を封じ、指導を誘い優勢勝ち。
この時点で3回戦突破が決まります。

田崎の相手は当初、高砂高校出身の土屋選手でした。
田崎は相手の中堅・土屋選手に対し、ある思い出がありました。
高校時代、香川の和旗大会の準決勝・代表戦で負けていたのです。
リベンジに燃えていましたが、私達との対戦を機に土屋選手は交代してしまいました。

伊藤に代わり、大将で出場した高橋、これも盤石の組み手で相手を封じて引き分け。

今回、一日撮影係として貢献してくれたヨメロック曰く
「高橋と田崎の試合は技掛けないから面白くね~annoy
と言わせるほどに組み手に終始し、なんとなく引き分けに誘い込みます。
実はこれが作戦なのです。

私が取って、後陣が逃げまくる。
高校時代とは役割が変わりましたが、足立学園はいつもそんな先攻逃げ切り柔道です。
2回戦も必勝パターンで逃げ切り2-0で快勝!3回戦へと駒を進めるのでした。

3回戦:都市大付属 vs 府中刑務所B

昨年も府中刑務所と対戦しましたが、若くて重量級の選手を揃えており、厳しい対戦でした。
そして今回も厳しい対戦となりました。

私の相手は25歳、110kgの桐原選手。
1つ前の試合では、引き込む相手を巧みに抑え、勝っていました。

ゆっくりとした立ち上がり、しかし私は常に勝利を目指さねばなりません。
相手は対象の有力選手を要しています。私が取らなければチームに勝算はありません。

立技では内股、寝技では横返しを狙いますが、なかなか通じませんでした。
それならと、もう一度横返しを狙いますが攻め方を変えていきます。
いつでも絞め技や関節技に連絡できるよう、持ち手を変えたのです。
途中、変な方向に返してしまいますが、絞め技のプレッシャーがよく効いて
相手を逃しません。そのまま崩上四方固めのような体勢で抑え込み、一本勝ち!
厳しい対戦ではありましたが、作戦通り、一勝をあげて後続に繋ぎます。

続く中堅・田崎は盤石の組み手で相手を封じ、指導を誘い優勢勝ち。

大将・高橋の相手は25歳、120kg!
相手の払腰を腰を切りながら捌きますが、そのまま強引に飛ばされてしまいました。
それでもチームは2-1で快勝!

いよいよ佳境に入る4回戦以降は後編へと続くのでした。

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2010年6月11日 (金)

全日本実業団(後編)

3回戦 関西医療学園戦

3回戦ともなると、チームも次第に淘汰され、厳しい戦いになっていきました。
試合も連続するようになり、スタミナ配分も重要な戦術になってきます。

先鋒の伊藤は、これまでの汚名を返上すべく気合いの入った試合を展開し、
有効、技ありを奪って優勢勝ち。この1勝が結果的に我がチームの決定打となりました。

試合前、関西医療はオーダーを変更した。
高橋「向こうは次鋒を代えてきたぞ、軽量級が入ったから絶対に取ってこいよ!」

相手が誰であれ、ここからの勝負は次鋒の僕と、中堅・田崎が取りに行くしかない。
相手が軽量級であれば尚のこと、一本勝ちしなければならない!

そして試合開始、相手は20歳の重量級。高橋はなんのデータを教えてきたのか、意味が分からない。若く勢いのある重量級選手は、積極的に奥襟を持とうと前に出てきます。
奥襟を持たれては、一気に巻き込まれてしまうので、必死で捌きます。

ところで、最近の試合では「力を抜く」ということを心掛けています。
スタミナも体力も低下の一途です。
現役時代と同じ動きをしていてはすぐにバテてしまいます。
ある程度のところでは肩の力を抜き、いけるときは一気に極める。
1試合ごとのペース配分もそうですが、
今回は大会全体を通してもペース配分をしました。

試合に戻ります。肩の力を抜くことで、少しだけ、僕の姿勢も良くなっていきます。
姿勢が良くなると投技も決まるようになります。
しかし、何で投げようか?頭の中で決めあぐねていましたが、身体が反応してくれました。相手が僕の奥襟を掴んだ瞬間、前に出ようと重心が迫ってきました。
僕はそれを避けるように横巴で滑り込みます。
一瞬、相手の重さに耐えかねたので、両足で支えます。
すると相手の身体はキレイに弧を描き、畳に背を着けます。
巴投で一本勝ち!チームは序盤2-0でリードを広げます。

あとは老獪な後衛陣、中堅・田崎、副将・高橋が無難に引き分け、チームを勝利に導きます。
大将・針谷は序盤で豪快に一本負け。
しかしこれは、チームのキャプテンとして僕が指示をしました。
この試合の直後、休む間もなくセンコーとの対戦が控えていました。
すでに勝利が決まっている消化試合で、残り少ないスタミナを浪費して欲しくなかったのです。
優しい性格とは裏腹に、勝負事には気の強い針谷、彼の名誉のため一応、書かせてもらいました。

チームはここでベスト16。
別に目指してはいませんが、2部に昇格するベスト8まであと1勝と迫りました。

4回戦 センコー
いよいよ4回戦、センコーの選手は
平均年齢23.1歳、平均体重100kg!
年齢差は10歳、体重差は20kgの大差があります。
足立学園時代、僕らは70kg平均で全国大会に出ていました。
なので体重差はそれほど気にしませんが、今現在は年齢差がとてもきついです。

この相手には120%のチーム力を出し切れなければ勝てません。

ちなみにセンコーは社員さんを動員した大応援団が声援を送っています。

先鋒・伊藤はなんとか失点せずに次に繋げたいところですが、体力負けはいかんともしがたく優勢負け。
伊藤の得意技は変形の肩車だけに、新ルールによって大ダメージを受けたのは
間違いありません。

こうなると僕は勝たなければなりません。引き分けはチームの負けと同じです。
これまで体力を温存してこられた分、残りの試合は気にせず爆発せねばなりません。
そうは言っても相手の鈴木選手は22歳、104kg、東海大出身、そう易々と勝たせてくれません。
むしろ負けそうです。
僕の秘策はマスターズに続いて「内股透かし」です。
「こんな小さいヤツ、一発で仕留めてやるよ」そう思ってくれたらしめたモノです。

しかし、鈴木選手は慎重でした。とても慎重でした。
最初こそ、ガツンと来ましたが、それ以降は組み勝っていても攻めてきません。
僕の方も、寝技は嫌われ、立ち技でも一定の距離をキープされていては
懐に入りきれません。元々、背負投や足技などは下手なのです。

終盤はワザと組ませ、強引にでも内股透かしを狙いましたが不発、
体力の限界まで動き回りましたが、引き分けてしまいました。万事休す!

しかしここで中堅・田崎がポイゲの意地を見せました。
相手が前に出て圧力を掛けてくるところ「切れ味抜群、狙い通りの袖釣込腰(自称)」
で有効を奪い、優勢勝ち。
わざわざ北海道から出てきただけあって、勝負感は抜群です。
足立3中時代も彼は国士舘、弦巻と対戦して必ず勝ってきてくれました。頼もしい男です。

内容では負けていますが1-1の同点に戻した我がチーム。
高橋は「一か八か、一発狙ってくるからな!」と言い残し、試合に臨みます。
メンバーはあまり期待していませんでしたが、一縷の望みを掛けます。

そして序盤、大内刈!

が空を切り、自滅して技あり。そのまま抑え込まれて一本負け。
同時にチームの敗戦も決まりました。

高橋、何がしたかったのか分かりません・・・

つづく針谷も一矢報いようと頑張りましたが、接近戦からの掬投で派手に散りました。
こうして、結果的には1-3でセンコーに敗戦、チームはベスト16となりました。

大会には徳原先生や足立学園の足立先生、またメンバーの家族などが応援に駆けつけてくれました。
また足立学園の先輩方も試合場脇で声援を送ってくれたりと、非常に楽しく試合ができました。
メンバーに代わり、応援していただいた全ての方々に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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来年は四国での開催という噂です。(情報お持ちの方、投稿お願いします。)
若干1名「四国なら行かない!絶対行かない!」と駄々をこねる人間もいますが・・・
行くか?行っちゃうのか?!

敗戦後、むしろこれからが本番とばかりに牛角に直行!
その後、大谷田明神の湯spaで疲れを癒し、再び焼き鳥「柔」で飲み直し、一日を終わりました。
試合、焼き肉、温泉、焼き鳥と、非常に充実した一日でした。

9/20は東日本実業団(於:講道館)が開催されます。
昨年3位になったことで、2部昇格しましたが、今回は2チーム出場の予定です。
今回は3部優勝を本気で狙います!応援宜しくお願いします。

追伸:今回は相手の段位が低く、昇段用のポイントは一切稼げませんでした。無念sweat02

柔道関節技入門―スペシャリストが明かす奥義のすべて (B・B MOOK 673)

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2010年6月 6日 (日)

全日本実業団(前編)

またみんなでチーム組んで試合やりたいねbeerwink

そんな思いから始まったこの企画、昨年9月の東日本実業団に引き続き、
今年は東京開催ということで全日本実業団の3部に挑戦してきました。

前回、北海道在住ということで敢えて誘わなかった真のポイゲ・田崎氏(道都大学監督)から
「なんで俺を誘わないんだannoy
という強い抗議があり、それならばと本当に北海道から来てもらい、
メンバーも充実させて5人制の3部に挑戦しました。

メンバーは以下のとおりです。

先鋒 : 伊藤(会社員:全日本実業個人優勝)
次鋒 : 5669(形&マスターズチャンプ)
中堅 : 田崎(道都大監督:インターハイ2回出場など)
副将 : 高橋(刑務官:インターハイ3位、東京学生優勝)
大将 : 針谷(柔道整復師:講道館杯出場)
補欠 : 菊田(会社員:全日本学生ベスト8)
補欠 : 岡本(会社員:B柔術茶帯)

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全員が足立学園の同級生、33歳になる代です。

他のチームと比べ、平均年齢は明らかに高いです。

さて、朝8:30の現地集合には「娘が中耳炎になったから病院に行く」という菊田、
いつも時間にルーズな伊藤と、「道衣を持って出るのを忘れた」という高橋が大幅に遅刻、
第1試合だったために、アップをする間もなく1回戦を迎えます。

今回はサプライズゲストとして恩師でもあり本物の監督・徳原勉先生(足立学園教諭)
をお招きしました。
また僕の教員時代の同期でもある足立学園の足立先生も応援に来てくれました。
応援ありがとうございます!
徳原先生の指示の元、久しぶりの緊張感を漂わせながら初戦を迎えます。

1回戦:東北大学柔道クラブ
東北大学といえば国立大学、寝技を主体とした高専柔道を受け継ぐ集団
しかしこちらも寝技には自信があります。
先鋒の伊藤は、僕と打ち込みパートナーだった男、寝技にも絶対の自信があります。
その伊藤があっという間に抑え込まれて一本負け、チームに緊張感が走ります。
この「腹包み」は最近女子選手を中心に流行している技で、
柔道固技上達法 中巻 [DVD]に収録されています。
またこの腹包み対策として腕挫腋固でのカウンターが
柔道固技上達法 下巻 [DVD]に収録されています。
日々進化する技術に取り残されないよう、勉強することを怠らなければこの敗戦もなかったでしょう。
この教訓と「遅刻の制裁」という意味を込め、敗戦の動画を掲載します。

僕はというと、アップもしていないのに動けるわけもなく、
寝技勝負に付き合ってしまうと疲れるので、この一戦は流し、後陣に任せました。

その後、中堅・田崎、副将・高橋がきっちり得点を挽回、大将・針谷は
相手の肩車により反則勝ち。
結果3-1で初戦を突破しました。

途中、最初は静かだった徳原先生もエキサイトし始めメンバーに緊張が走りましたsweat02
失点を計上した伊藤は試合後、腕立て伏せを命じられていました(笑)

ちなみに、大将・針谷は昨年9月の東日本実業団以来の道衣だったそうです。
その間、一度も練習していないというその姿勢に感服です。

1回戦の教訓
遅刻はしないのが大人
常識
もう若くないからアップはしっかりやろう

ところで、今大会は新ルールが執行されていますが、至る所で反則負けになったケースがありました。
競技をする上で、ルールを遵守し適応することはもちろんですが、
その変化に、選手も審判もついていくのがやっとという現状があります。
また少しでも足に触れると「あ~反則負けだ!」と罵り合う姿は、見苦しくもありました。
このルール改正は「本来の柔道に戻すための改正」だと解釈しています、
そうであるならば、応援する姿も「本来あるべき柔道家の姿」であって欲しいと思います。
あと第6試合場しか判りませんが、また寝技への「待て」が早くなってきていませんか?

2回戦:東京電力
1回戦の教訓を生かし、しっかりとアップをしてから挑んだ2回戦
東日本から2連敗を喫している伊藤が背水の陣で挑みます。
正直、3連敗したら岡本と交代させるつもりでしたが、気を吐いて背負投一本勝ち!
唯一の重量級選手と対戦した僕も、背負投で一本勝ち。
『背負投で一本勝ち』というのは2006年の台湾国際以来の珍事です。

その後も中堅・田崎が取り敢えず載っかっているだけのような縦四方固めで一本勝ち、
副将・高橋は伝家の宝刀「帯取返」から崩袈裟固で一本勝ち、
大将・針谷も引き込んで横返しからの肩固で一本勝ちと、
初戦では見られなかった巧みな寝技で快勝、5-0で3回戦へとコマを進めました!

高ぶる士気とは裏腹に、後半へのスタミナが心配な後半へとつづく

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2009年12月 6日 (日)

東京都24地区対抗

不意に依頼がありまして、本日、開催された
東京都24地区対抗大会北区チーム監督として参加してきました。

当初は引き受けるか否かで迷ったのですが、せっかくの地元北区からの依頼です。
恩返しをするつもりで引き受けさせていただきました。

北区は昨年1部で1コケしてしまい、2部からの再スタートです。
決勝まで進出し、1部返り咲きが至上命題でした。

それならばと、僕が出たいところではありますが、初段から三段までの
編成で指定されていますので、今回は監督に徹しました。
監督の僕を含め、メンバーは全て足立学園の在校生とOBです。

先鋒:加藤(足立学園)
次鋒:前原(足立学園)
中堅:塚崎(武蔵大学)
副将:清水(足立学園OB会)
大将:関矢(中央大学)

重量級のいない決して大きくないチームです。

初戦、いきなりの文京区です。
選手は講道館少年部OB、そして監督は向井氏!色んな意味で強敵です。

僕は試合前、選手達にこんなことを言いました。
「まず怪我をしないこと、試合を楽しむこと、その上で次ぐに繋がるような試合をすること」

若干1名を除き、選手はリラックスムードで試合の臨めたと思います。
リラックスし過ぎ、緩くなった次鋒は初戦、瞬殺されて返ってきましたが・・・sweat02

2-2の内容負けで廻った大将戦、北区は関矢の登場。
足立学園時代は3年間指導しましたが、キャプテンも務めた頼れる男です。
対する文京区大将はトレセゲ!留学生です。

序盤、関矢得意の内股がまたの中でかわされてしまい、
チームに敗色ムードが漂い始めました。
しかしそこは関矢、気合いが違います。
終盤、有効、技ありと内股で立て続けに奪取し、最後は意表をつく背負投で一本勝ち。
チームを3-2の逆転で勝利に導きました。

2回戦は中野区と対戦
ここは次鋒が鍵でした。
相手はレスリングスタイルのような掬投、朽木倒を得意とする選手
低い姿勢で相手の技を待っています。
先ほど瞬殺された次鋒・前原にはこんな助言をしました。
「相手はお前の技を返すのを待っている、だから奥襟を持ったら技を掛けずに待ってろ!」

こんな冗談みたいな助言ですが、相手は本当に待ったまま仕掛けて来ず、
姿勢が悪いために反則が累積されていきます。結局、注意(?)での優勢勝ち。
チームは勢いに乗って5-0で大勝しました。

準決勝は目黒区との対戦
中堅、副将に大型の選手を揃え、明らかに強豪チームでした。
しかしここで勝ち、決勝に進めなければ1部昇格はありません。
難敵ではありますが、勝負所です。

この辺まで来ると、普段の稽古量がものを言うようになります。
過去に強かった選手でも、稽古を怠っていればバテてきます。
その点、足立学園の在校生は稽古量が半端ではありません。
立ち技の乱取り8分12本とか普段からやっています。
その点の地力が、他校との違いだと思います。

エンジンの掛かってきた先鋒:加藤、次鋒:前原が勝ち、勝利を近づけます。
しかし!目黒区の本領発揮はここからです。中堅、副将が強い!
僕は思わず「怪我するようだったら無理しなくていいからね」
そんなことを言ってしまうほど、体格差があったと思います。
北区の中堅:塚崎、副将:清水は現在、柔道よりも勉強主体の生活をしています。
それだけに、無理は言えませんでした。

それでも彼らは頑張ってくれました。
中堅:塚崎が意地を見せて引き分け、副将:清水は優勢負けで大将:関矢に繋ぎ、
関矢は見事に一本勝ちし、3-1で決勝進出を決めたのです。

決勝戦は江戸川区との対戦
これまで、順調に勝ち星を稼いでくれた加藤ですが、ここで引き分けられてしまいます。
北区としては、これはちょっと辛い引き分け。

しかしここで驚異のマイペース男、前原が頑張ります。
長身の身体から繰り出される、のんびりした技が、相手にのんびり掛かります。
さしずめ「柔道部物語」の大脇選手(江南高校)のような選手です。
彼はまだ高校1年生ですから、これからも期待できる選手です。
北区は彼のお陰で、値千金の1勝を得ることが出来ました。

中堅:塚崎は疲労が蓄積する中、果敢に攻め続け、引き分けて後ろに繋ぎます。

副将:清水は、体格差がある中、寝技を中心に必死に食い下がります。
稽古不足と体格差という苦境の中、内容負けに抑え、大将に繋げます。
ここで一本負けせず、1-1でも内容差で勝っている状況で大将に繋げたのは、
非常に意味のある内容負けだったと思います。

そして大将:関矢
彼の責任感の強さ、根性は折り紙つきです。
個性派のメンツが揃った足立学園同期の中で、彼がキャプテンを務めたのは
それだけの「気持ちの強さ」があったからこそです。

かなりの体格差がある中、果敢にも攻め続け、背負投で有効を奪取、
終盤、追い込まれて注意を奪われてしまい、引き分けになってしまいましたが、
北区チームは優勝を飾ることが出来ました。
1部昇格、そして初優勝!
僕自身も、初めて監督を任され、初の優勝でしたribbon

正直、ポイントゲッターのいないこの中軽量級メンバーが優勝するとは思いませんでした。
選手個々が、それぞれの持ち味を生かし、団結して挑んだ結果が、
ミラクルとも思える好結果をもたらしたのだと思います。
まとまりのない寄せ集めチームではなく、足立学園という共通項のあるチームだったからこそ、成し遂げることが出来たのだと思います。
選手には心からお礼を言いたいと思います。ありがとう!scissors

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最後に「監督、優勝おめでとう!」なんて言われているウチに、
危うく勘違いしそうになりましたsweat01
頑張ったのは選手であって、間違っても僕の功績ではない。
「監督が優勝させた」なんて勘違いをしてしまったら、大変な間違いを犯してしまう。
そう思い、心を新たにしました。

選手以外に功績を称えるならば、僕や選手達を育てた
徳原勉先生(足立学園柔道部監督)に他ならないでしょう。
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優勝後、感極まりそうになり、下唇をギュッと噛み締めて耐えていたところ、
帰宅したらもの凄く真っ青に腫れ上がっていました。別の意味でも泣きそうcrying

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2009年11月11日 (水)

引退報告

先日、ある教え子から一本の電話がありました。

「先輩、今日をもって柔道を引退します。今までありがとうございました」

爽やかな引退表明、しかし言葉の重みや彼の努力を察するに、
僕の胸は厚くなり、短い言葉を返すことしかできませんでした。

ただ一言 「お疲れさんでした。じゃあ、ご飯でも食べに行こうよ」

彼は足立学園時代、僕の教え子でした。
また教え子であると同時に、地元の道場からの後輩でもありました。
だから彼は僕を親しみも込めて「先輩」と呼びます。
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彼が高校時代、都大会で2位になったことがありました。
2位ももちろん立派ですが、全国大会に出場することは出来ません。

「いつも2位だ・・・・」

そう言って泣きじゃくる彼に僕はこう言いました。

「努力は絶対に報われる!大学では結果が出るから、自分を信じろ!」

僕の言葉を覚えていたのかどうかは分かりませんが、大学進学後も彼は、
本当によく頑張っていたと思います。

だからこそ、本人がもっと喜ぶような実績を残させてあげたかった。
それが残念であり、また勝負の厳しさでもあると痛感しています。

努力しているのは1人だけではないし、試合に出る者みんなが勝ちたいですから、
そこを勝ち上がるのは容易なことではありません。

新しいフィール出に向かう彼には、心から「活躍して欲しい」と願うばかりでなく、
これからも良き理解者でありたいと、思わずにはいられません。

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2009年7月11日 (土)

2005年教員大会の巴投

2005年、足立学園で講師をしていた頃に出場した教員大会の映像です。
映像を提供していただいたSさん、ありがとうございました!

この頃は足立学園で毎日練習できていましたので、
身体は相当に動けていました。
教員大会にも初出場だったので気合い入っていましたし。

相手の佐藤選手は、その前の試合でいい動きをしていたので、
僕も全力で臨ませてもらいました。
組んですぐの巴投は、たまたま入った感じですが、巧く決まりました。
投げた後、すかさず極めに行くところは、寝業師として必須の技術です。

いま、DVDに挿入するための動画を集めているんですが、全部で30試合は超えそうです。
試合映像を見るだけでも楽しんでもらえそうです。

ただ、もう若くて強い選手が東京都にも入ってきたので、僕の出番はなさそうです。

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2008年12月 1日 (月)

優勝旗

『インターハイ』
といえば柔道を志す高校生が誰しも目指す、夢の舞台です。
さらにそのインターハイで優勝ともなれば、
それはもう天下を取ったような世界でしょう。
優勝どころか、一度もインターハイに出られなかった僕にはそう見えました。

1年は3位
2年は2位(代表になった堤選手は本大会でも優勝)
3年はベスト8(内柴選手に抑え込まれるなどして判定負け)

徳原先生が奉職し今年で33年になりますが、
ようやくこの優勝旗が、足立学園にやってきました。
歴代のOBが何度となく挑戦し、たどり着けなかった境地です。

その天下の証、インターハイの優勝旗を触ってみました(笑)

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まるで本当に優勝したかのような笑顔です。
これが欲しかったんですnote

でも欲しかったコレが獲れなかったから、大学時代に頑張れたというのもあるはずです。
モチベーションの維持とは難しいモノです。

今回は、僕の他に同期が2人出席していました。
伊藤(60kg級、インハーハイ予選決勝で内柴に敗れる)
高橋(71kg級、インターハイ本戦で3位)

5 「お前らインターハイ優勝出来なかったんだから、記念に触ってこい」
高「お前こそ、インターハイすら出てねーだろannoy
5 「伊藤なんか内柴に負けて泣いちゃってよ」
伊「お前なんか抑え込まれて負けただろ!」
5 「良いから早く並べ!記念撮影するぞ♪」
という具合になって撮ってみましたmovie
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