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2014年12月 9日 (火)

技を作るのは打ち込み

ジュニア強化選手時代、合宿では散々打ち込みをした。

コーチ曰く「技を作るのは打ち込み」とのこと。

私自身、投技が苦手だったため試行錯誤しながら必死になって打ち込みをした。
打ち込みは決して、準備運動の一環ではない。

まずは理に適った動きで、早く、力強く
それを身体が覚えるまで繰り返し反復するのだ。
(いい加減な打ち込みをするなら、変な癖がつくのでやらない方が良い)

さらには喧嘩四つ、相四つ、動きながら、複数の技を組み合わせ、
また相手の技に応じて等、バリエーションを豊富にしていく。

それは寝技でも同じことだ。
なぜか寝技の打ち込みは大ざっぱ数回しか行われない。
投技の打ち込み100回くらい誰でも行っているが、
寝技は10回行わない日もあるのではないだろうか?

寝技の打ち込みでも大切なのは立ち技と同じだ。
正確に、早く、力強く、そしてバリエーションを豊富にする。

技術が身についていないウチは乱取りなんて少しで良い。
様々な状況を設定し、バリエーションを豊富にする。是非そこに腐心して欲しい。
必ずしも寝技の打ち込みを寝姿勢から行う必要は無い。
言わずもがな、柔道は立ち姿勢から始まるからだ。

最近私はこう考えている。

  1. 理合いを学ぶのが「形」
  2. 技を練るのが「打ち込み」
  3. 技の乱れを取るのが「乱取り」

嘉納師範が講道館柔道を創設後、普及するにしたがって直接指導する機会が減ったという。
そこで効率的に技の理合いを伝える術として「形」の指導が行われた。
「形」には技の理合いが凝縮されている。
「固の形」をしっかり演じることができれば、それはすでに相当な技量を有していると言っても過言ではない。

形の所作を省略(簡略化)したのが「打ち込み」とも言える。
「形」で理解し、「打ち込み」で身体に染みこませる。

現在の稽古は「乱取り」に偏向しているように思う。
もう一度、打ち込みと形を見直して頂きたい。




余談だが、最近、私が指導のテーマにしているのが「寝技の打ち込み」だ。
特定の「スペシャルな技」ではなく、必要な『体捌きを身につける打ち込み』を
考案している。

なぜそんな動き方をするのだ、なぜそこでこう動けないのだ?
自分にできて、選手にできない動きとは何なのか?
テーマを与えてくれるのは選手や、生徒たちだ。

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コメント

柔道を始めてもうすぐ30年。

乱取りの意味を初めて知りました・・・。

投稿: ナガタ | 2014年12月 9日 (火) 09時42分

>ナガタ
実は私もつい最近という・・・

投稿: 小室宏二 | 2014年12月 9日 (火) 10時30分

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