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2014年12月

2014年12月22日 (月)

2014静岡県小学生寝技教室

何かと縁のある静岡県、今回で3回目となりました静岡県柔道連盟主催の
寝技教室を行ってきました。対象は小学生300人と指導者の皆さんです。

主催者側より「基本を徹底に」ということで、エビと腰キリ、
引き込みからの足捌き、体捌きを指導しました。
流行の技よりも、中高生になっても生きる体捌きをと言うことで
「寝技の体捌きを身につけるための打ち込み」をじっくりやらせて頂きました。

後半の質疑応答では沢山の質問があり、
最後に杉山先生と「固の形」を演じさせて頂きました。

今回、右足ふくらはぎを負傷中ということもあり「絞技・関節技の披露」
は次回以降に持ち越しとさせて頂きました。
また来年もと言うことでしたので、来年はもっと踏み込んだ内容でご紹介したいと思います。

指導者の皆様、運営に携わった先生方、
打ち上げを企画して頂いた皆様、ありがとうございました!
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2014年12月 9日 (火)

技を作るのは打ち込み

ジュニア強化選手時代、合宿では散々打ち込みをした。

コーチ曰く「技を作るのは打ち込み」とのこと。

私自身、投技が苦手だったため試行錯誤しながら必死になって打ち込みをした。
打ち込みは決して、準備運動の一環ではない。

まずは理に適った動きで、早く、力強く
それを身体が覚えるまで繰り返し反復するのだ。
(いい加減な打ち込みをするなら、変な癖がつくのでやらない方が良い)

さらには喧嘩四つ、相四つ、動きながら、複数の技を組み合わせ、
また相手の技に応じて等、バリエーションを豊富にしていく。

それは寝技でも同じことだ。
なぜか寝技の打ち込みは大ざっぱ数回しか行われない。
投技の打ち込み100回くらい誰でも行っているが、
寝技は10回行わない日もあるのではないだろうか?

寝技の打ち込みでも大切なのは立ち技と同じだ。
正確に、早く、力強く、そしてバリエーションを豊富にする。

技術が身についていないウチは乱取りなんて少しで良い。
様々な状況を設定し、バリエーションを豊富にする。是非そこに腐心して欲しい。
必ずしも寝技の打ち込みを寝姿勢から行う必要は無い。
言わずもがな、柔道は立ち姿勢から始まるからだ。

最近私はこう考えている。

  1. 理合いを学ぶのが「形」
  2. 技を練るのが「打ち込み」
  3. 技の乱れを取るのが「乱取り」

嘉納師範が講道館柔道を創設後、普及するにしたがって直接指導する機会が減ったという。
そこで効率的に技の理合いを伝える術として「形」の指導が行われた。
「形」には技の理合いが凝縮されている。
「固の形」をしっかり演じることができれば、それはすでに相当な技量を有していると言っても過言ではない。

形の所作を省略(簡略化)したのが「打ち込み」とも言える。
「形」で理解し、「打ち込み」で身体に染みこませる。

現在の稽古は「乱取り」に偏向しているように思う。
もう一度、打ち込みと形を見直して頂きたい。




余談だが、最近、私が指導のテーマにしているのが「寝技の打ち込み」だ。
特定の「スペシャルな技」ではなく、必要な『体捌きを身につける打ち込み』を
考案している。

なぜそんな動き方をするのだ、なぜそこでこう動けないのだ?
自分にできて、選手にできない動きとは何なのか?
テーマを与えてくれるのは選手や、生徒たちだ。

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2014年12月 8日 (月)

手放したチャンス

1999年のこと。
全日本学生体重別、最後のチャンスで優勝した私は、講道館杯で3位入賞した。


その後ハンガリー国際をオール一本勝ちで優勝し、その翌週チェコ国際に挑戦した。
この時、帯同したコーチからこんなことを言われた。

チェコでも優勝したら、2大会連続優勝でA強化になるぞ

オリンピックイヤーの講道館杯、欧州遠征を経て、福岡選抜で代表は決定される。
その大会にA強化で出場する。
つまりそれはオリンピック代表が射程圏内ということを意味する。
それにはチェコ国際でも優勝することが必須条件だった。

階級を変更して1年にも満たない私には勢いがあった。
そして減量もなく、守るものもなく、のびのびと試合をしていた。

チェコ国際でも順調に勝ち進み、準々決勝で
当時、世界的強豪だったレワジシビリ選手と対戦する。

私の競技人生で、ある意味、重要な転機となったこの試合は
開始直後から波乱の展開となる。

いわゆるケンカ四つから片襟片袖の変形組み手で間合いを詰めてきた
レワジシビリ選手に対して、私は片襟だけの体落で投げる。

一本!

主審の宣告に雄叫びを上げた。

そして開始線に戻ろうと顔を上げた瞬間、イヤなものが視界に入った。
椅子に座る副審が水平に腕を上げていた。

(技あり?!)

振り向くと、もう片方の副審が「技あり」のジェスチャーをしていた。

しまった!!!

そう思ったとき、レワジシビリ選手はすでに立ち上がっていた。
そして守るべきもの(技あり)を唐突に保持してしまった私と、
それを追いかけるレワジシビリ選手。
勝敗は時間を1分以上残して決した。

指導の累積4回による「反則負け」である。
なりふり構わない相手の猛烈な組み手に対し、私は応戦できずに組み潰され、
なすすべなく指導を累積してしまった。

疲弊した私は3位決定戦までたどり着くものの、そこでも疲れ果て、
罰則によって敗退、メダルにも届かなかった。

(機関誌「柔道」より抜粋)
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指導者になった私が常々言っていることのひとつに
「投げ捨てるな固め技で極めろ」と言うのがある。

投技の評価は審判が主観で行う。
そこは間違えることもあるだろう。
見る角度によって違うこともある。

寝技にはそれがない。
勝ったか負けたかは選手同士で決める。いわゆる「まいった」だ。
唯一「抑え込み」の判断だけは主審に委ねられるが、それほど難しいものでもない。
そして抑え込みの評価は秒数によるものだから判断も簡単だ。

寝業師として、そのことを十分に理解しているはずだったのに。
あのとき、何故私は極めにいかず投げ捨ててしまったのか。
悔やんでも悔やみきれないあの一戦は、私にとって重要な教訓となった。

私が手放したのは相手の襟ではない
私の競技人生に関わる重大なチャンスを手放してしまったのだ

技の評価を決めるのは選手ではない。

投げて一本
固めて一本
二本取り

これを心がけるべきだ。

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2014年12月 5日 (金)

Let's BJJ インタビュー

いまブラジリアン柔術界で話題のブログLet's BJJさんにインタビューをして頂きました。
これまでインタビューされたことは数しれず、されどここまで上手に聞き出してくれたことは
そうありませんでした。

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私も自分の主張をしっかりできましたし、意外な一面も垣間見られたのではないでしょうか。
以下にリンクしてありますので、是非ご覧ください。

第1回 小室宏二が現在の柔道界を語る。編

第2回 熱血教師小室宏二に迫る!!編

第3回 変形柔道って何?編

第4回 正直あの事件についてどう思いますか?編

第5回 最終回

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