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2014年11月20日 (木)

抑え込みのコツ(スーパー横四方固)

ん私は度々「抑え込みが強烈」だとか「圧力が凄い」と言われる。
ウエイトトレーニングは全くやらない主義だが、
稽古で培った体力は平均以下ではないだろう、ある方だと思っている。
しかしそのこと自体が、圧力に直結しているとは考えていない。
つまりはウエイトトレーニングをして体力がつけば
「抑え込みが強烈になり圧力が増すか」と言うと、そう簡単なものではない。

そこに技術の差がある。

抑え込みには幾つかの要点がある。

1.首や肩など、上半身の一点を固定する
2.つき立ての餅、うどんを捏ねるように圧する
3.逃げる方向を予測して変化する


横四方固を例にして説明する。
ブラジリアン柔術でいえばサイドポジションと考えて欲しい。

1.抑え込みの定義として、背中や肩を畳に着かせていなくてはならないので、
足三角などを除いては上半身を固定する。
ただ乗りかかるだけの抑え込みは、これが欠けていることが多い。
顔の向きや肩の動きを制限することは、相手の動きを制限することに繋がる。
つまりは逃れる方向を制限するため、抑える方としては応じやすくなる。

2.ある書物には「抑え込みはつきたての餅のように」と極意が書かれており、
20代の私は衝撃を受けたことを今も覚えている。
チカラが入り過ぎてカチカチの状態ではすき間が生じやすく、
相手のチカラを直接受けてしまう。
1.の如く相手の1点を制してしまえば、あとはむしろ力を抜き、
すき間を埋めることに専念すれば良い。
また私は相手をうどん粉としてイメージし、
自分の胸でうどんを捏ねるように圧するようにしている。
要は真上から圧するのではなく、下から擦り上げるようにするのだ。

3.固の形の強化合宿で「そんなに軽々しく動くべきではない」
と言ったのはかつて重量級だった指導者だ。
体格によって得意な投技が違うように、抑込技においても、
ガッチリ抑えたら殆ど動く必要のない重量級と、軽量級では抑え方も異なる。
腰が低い位置にあることは勿論だが、相手の逃げる方向に回り込む準備、
身体のいずれかの部分で相手の鉄砲返しに応じる準備も忘れてはならない。
その際、ひとつの抑込技にこだわる必要はないし、抑込技だけにこだわる必要もない。 (絞技、関節技に繋げれば良い)こだわるべきは「一本をとること」であるべきだろう。

以上、抑込技の要点を3つほど示した。「抑え込みの質」を考えたキッカケは、
名古屋大学とブラジリアン柔術の対抗戦だ。
我々柔術家チームは抑込技で勝つことがなかった一方で、
ほとんどの敗戦は抑込技だった。
ルールが違うから技術が異なるのは当たり前だが、
抑え込み(サイドポジション)の質が上がることはブラジリアン柔術家にとっても
有益なのは間違いないだろう。
難しいことは考えずまず肩のチカラを抜くことから試してほしい。
投技においても巧い選手ほど、力みのない動きをする。
抑込技においても同じことが言えるだろう。

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