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2011年2月 1日 (火)

柔道固技教本 2/19発売

いよいよ完成が間近となりました。(あとは印刷・製本を待つばかり)

私にとって初めての単独著書
「柔道固技教本」が晋遊舎から2/19に発売されます。
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きっかけは自分に高専柔道を教えてくれた平田鼎先生(故人)が亡くなってから、氏の技術が収録されたDVDを見たことでした。

 先生が亡くなっても、こうして映像が残されていれば技術を普及させ、遺していくことが出来る

そう思ったのです。
また大学院生時代、小俣先生からこんなことを言われました。

「柏崎克彦以降、寝業師でモノ書ける人間がいない。
次の世代としてお前がやらなきゃだめだ。
筑波には技術を遺すっていう使命も担っているんだ」

 

素直な私は恩師にこんなことを言われて以降「技術を遺す=出版」を最重要課題にしてきました。講道館を辞め、現職(都市大付属中高教諭)に就くにあたり、この出版が関わったと言っても過言ではありません。それくらい私にとっては重要なことでした。

構想は講道館職員になって間もなくのことです。
どういったコンセプトにするのか、どんな技術を載せていくのかを練りに練りました。

構想から数年、時間の経過と共にルールが変わり、流行の技術も変わり、私自身の環境と指導法も代わっていきました。わがままを言い、年末年始のカナダで仕入れてきた技術を直前で差し込んでもらったりもしました。つまりは長年の経験と最新の技術を網羅しているのです。

故に本書では、私独特の世界観である「寝際の攻防」や、指導法に関するコラム、得意技である袖車絞や春日ロックなどを独立して収録しています。もちろん流行の腹包みなども収録しています。つまりは単なる教科書的な寝技教本ではなく、小室流寝技の集大成とも言える作品です。

この作品が数十年後、岡野先生の「バイタル柔道寝技編」や、柏崎先生の「寝技で勝つ柔道」に次ぐ、寝業師へのバイブルとなることを願ってやみません。

1章:寝技の基礎運動
2章:寝技の打ち込み
3章:寝技世界一周
4章:引き込みからの攻撃
5章:亀姿勢への攻撃
6章:春日ロック
7章:袖車絞
8章:コムロック
9章:立ち姿勢から固め技への移行

 <コラム> 

  •  柔道との出会い
  • 平田鼎師範と高専柔道
  • 思い出の試合
  • 転機
  • 寝技が強くなるには
  • 病気と怪我
  • 講道館
  • 固の形
  • 女子選手における関節技
  • 不動心と修心
  • 幻の技術
  • 技の習熟度
  • 寝技に関する規定
  • 中井祐樹氏とブラジリアン柔術
  • コンテンダーズ
  • 3つの技術
  • 「際」を制するものが寝技を制す
  • 足立学園

<推薦文>
柏崎克彦(国際武道大学教授)
柔道界で小室宏二といえば、即、「コムロック」の名が思い浮かびます。
柔道家の中で、個人の名前と技術名が重なり合うまで個性的な技を創り上げた選手は、これまで数えるほどしかいません。
今回、これまで小室先生が工夫し実践してきた高度な技術と、その技術の陰に隠れがちな基本技能、練習法を惜しみなく披露した柔道固技教本が出版されます。
本書は、柔道を学ぶ多くの方々の技術を高めると共に「小室柔道ワールド」を十分満喫させてくれることと確信します。


小俣幸嗣(筑波大学教授)
本書を手にして、大学院時代に古書を手に固技の論文作成に取り組んでいた小室氏を思い出した。
彼は柔道選手としても一流ではあったが、それ以上に技術に対する求道的な姿勢が印象深い。
寝技のように複雑な動きをやさしく解説することは、容易ではない。本書は彼の高い見識に基づき、独自の体系に則ってまとめられ、完璧な説得力を持っている。
いつかこのような技術書を世に問うと予想し、期待もしていた。その卓抜さは高い評価を受けるだろう。


両氏とも推薦文は要約版です、全文は書中掲載)

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コメント

お久し振りです。
3~4年前に何度かコメントを書かせていただいた、講道館大阪の者です。
初の単独著書の発売、おめでとうございます。私個人としては技術はもちろんですが、小室先生の柔道、高専柔道、ブラジリアン柔術に対する想いや、指導における考え方などを綴ったコラムを読める事の方が楽しみです。
講道館大阪ではここ5年ほどの間、寝業で私に勝てる人間がいないんですが、もっと貪欲に「寝業を強くなりたい」、「寝業で一本を取れるようになりたい」と寝業に取り組んで欲しいものです。寝業が強くなって困る事など、何も無いのですから。

三角や腰切りなど、寝業の一人打ち込みをやる人間なんて、未だに私一人しかいませんしね…

投稿: ケージ | 2011年2月 2日 (水) 14時05分

単独著書の発売おめでとうございます。

早速アマゾンで注文させていただきました。楽しみです。
これからもがんばってください、陰ながら応援しています。
一ファンより。

投稿: coba | 2011年2月 3日 (木) 12時23分

>ケージ
どうも。
コラムも力を入れて書きましたので、お楽しみに。
大阪講道館には有川という筑波の後輩が最近採用されました。
彼は立ち技のキレる選手ですが、寝技もなかなかのモノです。
一度挑戦してみてください。

>coba
ありがとうございます。
既に自作に企画に取り組み始めているところです。
また大きな大会にも出場が決まりそうです。
これからも応援宜しくお願いします。

投稿: 小室宏二 | 2011年2月 3日 (木) 23時25分

小室先生、
出版・発売日が決まり、おめでとうございます。
写真も多いでしょうから、世界中で売れまくることを願っております。

投稿: こばコージ | 2011年2月 5日 (土) 14時16分

やっと来ましたね。
僕もAmazonで予約しました。ページ数も多く内容も豊富そうですね。
コラムが多いのにも驚きで,読むのがとても楽しみです。学校用・自宅用と2冊買いま~す。

それはそうと・・・『格闘技技の大百科』(ベースボールマガジン社)の柔道のページに載っているのは,まぎれもなく5669先生ですよね?こちらのブログでは紹介していらっしゃらなかった(?)ようなので,偶然見つけて驚きました。

あと,講道館の機関誌『柔道』にも寒中稽古のページに固の形の写真が載っていました。

いろいろ見つけてしまいました。。。すません。

投稿: 0884 | 2011年2月 8日 (火) 22時45分

>こばコージ
オーストラリアでも売れると助かります。
電子書籍にして各国語に対応できたら凄いですよね。

>0884
いつもありがとうございます。
大百科は足立学園教師時代にとったヤツで、あの本はリメイク版だと思いますよ。
若かりし頃の私が演じていますが、左組みが見本になるというのはレアなケースだったと思います。
機関誌「柔道」にも載っていましたね。アレは鏡開き式で演じたときのモノですね。

投稿: 小室宏二 | 2011年2月 8日 (火) 23時10分

おお!久しぶりに覗いたんですがなんと・・・!?
教本お待ちしていました。アマゾンでポチりました!
これからも応援してます!

投稿: 鳶 | 2011年2月20日 (日) 09時44分

>鳶
ありがとうございます。
是非、忌憚ない感想をamazonのレビューでお願いします。

投稿: 小室宏二 | 2011年2月20日 (日) 23時46分

昨日届きました。

とりあえず,楽しみにしていたコラムを読破しました。

P.79「寝技が強くなるには」の「ブラジリアン柔術という・・・(中略)・・・期待できると思います」のあたりに強く共感を覚えました。『柔軟な発想』が大事ですよね。

あと,P46「思い出の試合」も興味深かったです。以前にもこのブログでちろっと触れていらっしゃいましたね。

さらに,第1章「寝技基本動作」では,基本動作に加え「実際の動き」が解説してあったのが良かったです。そのおかげで「スパイダーマン」(当方では「ワニ」と呼んでいます^-^)の練習が間違っていたことに気付きました(笑)。今まで腰を浮かせていましたよ(恥)。「実際の動き」が付いていたので,どういう時に使えて,なぜ浮かせてはいけないのかがかいてあったので,大変参考になりました。これこの本のポイントの一つだと思います。


読み込んでいくのはこれからですが,青の2色刷りも見やすいですね。

投稿: 0884 | 2011年2月21日 (月) 00時47分

あ,勝手に,内容に触れてしまったのですが,
不適切な場合は,削除してください。

またよろしくお願いします~~。

投稿: 0884 | 2011年2月21日 (月) 00時48分

>0884
お褒めにあずかり光栄です。
今回のコラムは書き残しておきたい記事を修正加筆して載せました。力作です。
最近は難しい技術よりもむしろ、シンプルなモノで使える技術を追求しています。
そういった意味でも、1章、2章は読み込んでいただきたい部分ですね。

投稿: 小室宏二 | 2011年2月22日 (火) 00時23分

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