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2011年1月

2011年1月19日 (水)

一足内股の解説

私が得意とする投技で、唯一捨身技ではないのが「内股」です。
これは内股というよりは「跳腰」に近い理合いです。

これは左の相四つがとにかく苦手だった高校時代から
なんとなく練習はしていましたが、大学4年で肘を怪我して以来、

「どうせ背負投なんか掛からなかったし、内股でいくか」

と割り切ったところから取り組みはじめました。

当然のことながら、私には投技のセンスがありません。
ありませんが、無いなりに努力と工夫をしました。
そこで編み出したのが一足内股です。殆ど腰で投げています。

手捌きも足捌きも、セオリーは度外視しています。
初心者はいきなりこれを練習するのは良くないでしょう。
まずは基本的な方法から練習してください。
そして強力な足腰も必要です。鍛えてください。

その上で、このような動画を撮ってみました。参考にしてください。

ちなみに2006年に『廻る内股』というコラムを書きました。
何気に会心の出来映えだったと思いますが、コチラも是非読んでください。
http://komlock.cocolog-nifty.com/5669/2006/06/post-20a6.html

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2011年1月11日 (火)

寒稽古と鏡開き式

昨年末、講道館から鏡開き式での形演技を依頼されました。
正直な話、やっと来たかという思いでこの依頼を受けさせて貰い、感慨深いモノがありました。
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講道館職員時代、『鏡開きで演じてこそ一人前』という風潮がありました。
しかしなかなかその機会には恵まれず、それならと一念発起し、岩渕君と投の形で
東京都の選考会に出場
しました。
競技会で日本一となれば、否応なく認められ、演じる機会は与えられるだろうと思ったのです。

しかし結果は惨敗・・・
二度と形競技に出るまいと心に誓いました。

その後については、改めて書き記すこともないと思いますが、昨年も選ばれず、
「まだ駄目なのか?」という思いがありました。

世界を制し、全日本を2度制したことでやっと巡ってきたこのチャンス、
『一人前』と認められるチャンスがやってきたのです。

今回、せっかくの機会なので生徒と共に前泊しました。
前日は全日本男子ジュニアの強化合宿が開催されており、
生徒にはそれを見学させるつもりでした。
ところが私を見つけた全日本のコーチから、即興で寝技の講習会を依頼され、
結局は立ち技の練習予定だった時間ではあったのですが、寝技の講習を行うハメになりました。
当たり前ですが、全日本の強化選手達、飲み込みの速さはずば抜けていました。

さて、本題にもどりまして寒稽古です。
よく形の演技前に乱取り稽古は止めておけ!と言われます。
が、自分は身体を動かしておかないと駄目なタイプなので、
当日の朝も2時間みっちり稽古をして汗を流しました。

稽古後、生徒と共にジョナサンで朝食を摂り、そして鏡開きへ。

おそらく、講道館職員時代であればもの凄く緊張したと思います。
しかし、世界大会や選考会、合宿、普段での稽古を経て、
もうこれくらいの規模といっては誤解を生みそうですが、
緊張感はそれほどでもありませんでした。
むしろそれがイージーミスを生み出しそうで怖くはあったのですが・・・・

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なぜか畳がベタ付いており、すり足が非常にやりにくかった点と、
形の演技専用に買った真っ白な道衣、この2点が気にはなりましたが、
点数を付けられることがないない分、ノビノビと演じることが出来たと思います。
大概、多くの演技者は大先生から小言(指導)を言われたりするのですが、
私たちはありませんでした。合格点だったのでしょう。

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この冬には形合宿や選考会、アジア大会も企画されていると聞きます。
どれも良い成績を取れるよう、今年も頑張っていきます!
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2011年1月 4日 (火)

2010年10大ニュース

新年あけましておめでとうございます。
前回の更新を見ると、ちょうど1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
柔道家ブログの老舗と思っていた自分ですが、随分とサボってしまいました。

年末年始はカナダのバンクーバーからほど近い、
アボッツフォードというに町に赴き4日間、指導をしてきました。

以前からDVD固技上達法を英語字幕つきで見て、英語を勉強していましたので、
英語で説明をさせていただきました。
以前、とある先生からこんなことを言われました。

「英語が苦手でも構わないけど、お前の技術はお前が説明できないと駄目だ。
英語で説明できるようになれば、お前の守備範囲は世界に広がるよ。

あとは金髪のお姉ちゃんを口説ける英語力が身に付けば最強だ!」

そんな邪な(?)動機で英語を勉強してきましたが、少しずつではありますが上達はしてきたようです。
受講生には喜んでいただけたようで、色々話しかけていただきましたが、
DVDで学んだ英語力では、ネイティブの会話には適応できませんでした。
更に勉強を続け、金髪の・・・ 日本語での指導と遜色ないくらい、英語力を磨きたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、2010年の10大ニュースを。

10位 3階に引っ越しました
3月に約4年住み続けたエミネンス王子の2階から、少し広いエミネンス王子の3階に引っ越しました。
無駄に荷物の多い自分にとって、引っ越しと結婚を機にリセットするよい機会となりました。
ただ同じ建物で引っ越しをする人って珍しいのか、周知徹底が出来ておりません。
3月以降は郵便物が届かなくなりますのでご注意を。

9位 北区から借りた奨学金を完済
私は金銭的には一切親に頼らずに大学4年間を過ごしました。
その為、多額の返済が卒業後に待ちかまえていたのですが、ようやくそれが完済できました。
これで家系的にもだいぶ楽になったと思いますし、是非、いま学生の人達も活用して欲しいと思います。

8位 柔道同好会から柔道部に昇格
我が都市大付属(ブログ)の柔道同好会が新年度に『部』に昇格しました。
これによりキッチンタイマーがデジタルタイマーに、畳に直接投げていたのが
投げ込みマットを用意できるようになりました。
3年生は引退しましたが、中学1年生や3年生が新規に参入し、
少しずつではありますが様になってきました。
お世辞にも強いとは言えない白帯軍団ですが、良い柔道家集団を形成しようと、
これから頑張っていこうと思っています。
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7位 指導ラッシュ
自分の柔道人生のピークは今かもしれない?
と思えるほど、充実した忙しい日々を過ごさせていただいています。
昨年、訪問させていただいた地域を書いてみます。

北海道2回(少年&道都大)、沖縄、愛媛、山形、福岡(OJJ)、岐阜(東海地区中学生強化合宿)
名古屋(公武堂セミナー)、草津(筑波大合宿)、石川県(鶴来高校)、秋田県、
天理大(フランス人指導者&天理大生)、マカオ、カナダ

これには都内で呼ばれたモノなどは書いていません。
毎月のようにどこかに行っていました。
指導とは面白いモノで、その時々の受講生のレベルに合わせ、説明の仕方を調整しないと
伝わり方が様々です。
その伝わり方が最高点で届くよう、毎回が勉強の連続です。
今後も1/6秋田、1&2月早稲田大、4/3名古屋公武堂、5/15静岡を予定しています。

6位 トモロック
「なんで6位なの!」と怒られそうですが(笑)
3月に結婚パーティーを開かせていただきました。
100人しか入らない会場に、100人を超える柔道家たち・・・惨劇でした。
というのは冗談ですが、ご来場ありがとうございました。
心に残る一日を過ごすことが出来ました。
また逆算すると5月頃の種付けが成功したようで、今年の3月にはチビロックが誕生しそうです。
夏から秋にかけて、トモロックはツワリで大変そうでしたが、ここまで良く耐えてきました。
今年からは親父として、頑張らなければなりません。
ちなみに女の子なら「shineshine(トモエ)」これは譲りません。
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5位 出版(DVD&本)
DVD固技上達法が3巻で揃ったところで、BOX版を5月に出版しました。
お陰様でこの不況下であっても順調に売れているようです。
出版に関しては自分のライフワークと位置づけています。
より分かり易いものを世界中にお届けできるよう、勉強を続けていこうと思います。
また柏崎先生との共著「柔道関節技入門 」も出版しました。
これまた大好評だったようで、これはもう3部作完成させて「固技入門」として
出版するしかありません。これは今年、又は今後の目標としておきたいと思います。
また待望の単独著書「柔道固技教本(晋遊舎)」がいよいよ2月に発売されます。
練りに練った作品なので、DVDとは違った面白さがあると思います。
コラムも20Pほど書きました。乞うご期待!

4位 無敗記録更新中
いつからだったか忘れましたが、最近全く負けていません。
(2008年のタイ国際で反則負けになって以来かな?)
「レベルが低いだけだろ」なんて言うなかれ、出場した試合は以下の通り
高段者大会(全国、東京都、都民生涯スポーツ、城北五区)
全日本実業団(4試合)
東日本実業団(5試合)
世界マスターズ(4試合)
通算すると17戦15勝0敗2引き分けになります。
特筆すべきは投技での一本勝ちが急増した点(5回)でしょうか。
おそらく指導者然とした姿勢と脱力を心掛けたことで、良い柔道が出来るようになったのだと思います。
今更ですが、この動きが現役時代に欲しかったです。
お陰様で昇段の点数も貯まりました。来年は六段を受験します!

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ちなみに2010年のベスト一本はマスターズ決勝の内股透かしといいたいところですが、
アレは合せ技だった(内股すかし&抑えて一本勝ち)のと動画が微妙なので、
東日本実業団準決勝での巴投とさせていただきます。
次点は都民生涯スポーツ大会での肩車かな。
案外、2年連続で投技だったりします。

3位 世界マスターズの優勝
形のついでと言っては何ですが挑戦したマスターズ。30代前半の73kg級。
甘く見ていましたが、半端じゃなくきつかったです。
特に決勝戦はどうやってこのゴリラみたいなロシア人をやっつければいいのか分かりませんでした。
高野先輩からの「(内股を)透かせ!」のアドバイスがなければ、間違いなくやられていたでしょう。
この時、形と乱取り試合の2冠ということで、それなりに意義のある結果を残せたと思います。
この金メダル2コは、感謝の気持ちを込めて両親にプレゼントしました。
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2位 宝寿司の閉店
これは昨年の記事にしましたが、閉店は1月でしたので今回も書きました。
私の誕生と共に「宝寿司」とした両親は、以来33年間店を守ってきました。
私が我が儘を言い、柔道家になったことで跡継ぎは途絶えました。
今はゆっくりと過ごしている親父が呆けてしまわないか心配で堪りません(笑)
真面目な話、今でも宝寿司の味が忘れられないし、感謝の気持ちでいっぱいです。
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1位 形世界一そして無敗
昨年は完全にビギナーズラックで日本一になりました。
その後、トントン拍子で日本代表となり「ヒゲを剃れ」だの「自然体が自然じゃない」だの
揶揄され、ご指導賜り、少しずつ成長させて貰い、そして世界一となりました。
あの緊張感と達成感、そして高野先輩との一体感は忘れられない経験でした。
全日本でも2連覇を達成しましたが、相変わらずの低い点数で、またも揶揄、
厳しい指導を賜りました。
この機会を作ってくれた高野先輩には感謝しても仕切れないくらいです。
こうなったら世界も全日本も、嫌味なくらい連覇してみようと思います。
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2010年はこんな感じでした。
長くなってしまったので、2011年のことは改めて書きたいと思います。
今年1年、みなさま宜しくお願いいたします。

2011年 新春
小室宏二

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小室宏二 柔道固技教本 ~寝技で勝ちたいすべての柔道家へ!~

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