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2010年9月22日 (水)

2010東日本実業団(後編)

4回戦:都市大付属 vs 日本通運B

メンバーは違っていましたが昨年、苦汁をなめさせられた日本通運との4回戦
ここまで来ると進行の関係で、連戦を余儀なくされます。
猛暑日ではありませんでしたが東京はまだまだ暑く、
不摂生をしている3部の社会人選手にはその負担が徐々に重くのし掛かります。
もちろん、試合の合間に一服smokingしている我がメンバーもそれは同じこと。
まさかのアクシデントがチームを襲います。

まずは先鋒戦。
相手は25歳、100kg、天理大出身の小坂選手、見るからに怖そうです。
しかし先ほどの試合から間もないため、明らかに疲弊しています。
組んでからも力が伝わってこず、仕掛けても来ません。
まずは挨拶代わりの巴投げ!思いのほか大きく浮き上がり、相手が崩れます。
すかさず切り札・袖車絞を投入します。

しかし、指を掴まれます。
指を掴まれては袖車絞にはいけません。
この場合、殆どは審判に見逃されてしまい降着の末に「待て」となります。

ここで幸運だったのは審判が厳格なジャッジングをしてくれたこと。
寝姿勢で不利な体勢の試合者が反則を起こした場合は、
「そのまま」で中断し、そのまま「指導」を与え、「よし!」で再開します。
この時、主審が「はじめ!」と言い間違え、「よし!」と言い直しました。

その一瞬の隙間を逃さなかった寝業師のワタクシ、
「そのまま」で中断され、指を離された一瞬で、相手の肩に手を置きます。
そして「指導」の罰則が与えられ、再開されるまでの間には
既に袖を持ち替え、袖車絞へのお膳立ては完成していました。
つまり、後は絞めるだけ♪
再開したとき、それは既に将棋でいうところの「つんだ」状態でした。

あの寝姿勢でしたから、見えていた人は僅かでした。
主審はジャッジングで目一杯、相手からは見えない。
良く言えば「したたかな戦術」、悪く言えばズルです。
値千金の一本勝ちを献上し、必勝パターンで後続に繋ぎます。

続く中堅・田崎は盤石の組み手で相手を封じ・・・・るはずでした。
相手は疲弊し、怪我もしているようでした。しかし・・・

「ぐあぁぁ・・・・・!!」

情けない悲鳴が聞こえると、中堅・田崎がうずくまります。
一気に顔色が悪くなっていくのが、傍らで見ているこちらにも分かります。
相手の小内刈りを受けた際、大きく足首を捻ったようでした。

田崎は高校時代、桐蔭学園との試合中、試合残り1秒で畳に躓き転倒、
足首の靱帯を断裂するという伝説を残しています。
その悪夢が脳裏をよぎります。

しかし田崎はここで頑張りました。
痛みに耐え、盤石の組み手で相手を封じ、指導1を誘い引き分けに持ち込みます。

そして大将・高橋の出番です。
こういう切迫した状況でも動じない度胸があるため、彼を大将に置きました。
決して「置き大将」ではありません。

しかし相手は29歳、120kg、近畿大学出身の濱端選手、
引き分けどころか一本負けを免れることすら容易ではありません。
私も最悪の事態(代表戦)を想定し、呼吸を整えます。

ここで高橋は頑張りました。
盤石な組み手と足技で相手を翻弄し、指導を受けるか受けないかのギリギリのラインで
攻めるフリをします。
濱端選手も疲れているのか、全く圧力を掛けず、技も仕掛けません。

結局、虎の子の1点を見事に守りきり、1-0で準決勝へと駒を進めました。

ここで田崎は準決勝を棄権sweat02することになりました。
足首の状態が悪く、これ以上悪化させるわけにはいかなかったからです。
私たちは勝つことで給料をもらうプロ集団ではなく、あくまで「草柔道(草野球)」集団ですから。

田崎は通算4戦して3勝1分けでしたが、勝った3試合全てが指導による優勢勝ちでした。
引き分けた試合でも指導1を奪取していたので、今大会通算で8個の指導を奪っています。
次回から彼は「真のポイゲ」を改め『平成の指導王』と呼ぶことにします。

準決勝:都市大付属 vs 高宮接骨院
高宮接骨院のメンバーは3人とも中央大OB、中量級、そしてイケメンと3拍子揃ったメンバーでした。「合コンするなら高宮接骨院heart01」これ定説です。
対する我がチームはイケメンどころかヘロヘロのおっさんが2人。劣勢は明らかです。

先鋒の相手・吉永選手は24歳、81kg、左の相四つです。
序盤からガンガン奥襟を狙ってきました。とにかく早く、そして組み手が厳しかったです。
私はそれを凌ぐのに精一杯でした。
ただ吉永選手も疲れているのか、慎重になっていたのか?
それほど激しくは攻めてきませんでした。

対する私の一本背負投はこの日、虚しいほどに空を切ります。
それならばとヘッポコ釣込腰から寝技に移行します。
亀姿勢への袖車を仕掛けると、腕を抑えられ、タスキ掛けに出来ません。
すかさず横返しで返しますが、状態の極めが甘く、足を絡まれます。
そこで正対してからの袖車絞へと変化しますが、これも脇の締めが甘く、耐えられて「待て」

私自身、疲れてはいたのですがランナーズハイdashのような状態でしょうか、調子は上がっていました。
このような緊張状態ではありましたが、とにかく「力まない」ことを心掛けます。

相変わらず奥襟のプレッシャーの厳しい吉永選手、私も奥襟を凌ぎきれなくなっていました。
ここで身体が勝手に動きます。
1回戦同様、相手のチョイ掛けに合わせストンと座り込むように巴投で滑り込みます。
現役時代より姿勢が良くなったからでしょうか、高低差があるせいか、巴投が切れます。
虚を突かれた吉永選手の身体が宙を舞い、私は両手でコントロールしながら相手を
背中から着地させます。

「いっぽん!paper

主審の手が高々と挙げられ、一本を宣言します。

正直、ここまで上手くいくとは思いもしませんでした。
しかし、1回戦から続けている必勝パターンは未だに継続しています。
中堅・田崎の失点と合わせても1-1の同点、
続く大将・高橋のミラクル発揮を望むか、再び盤石の組み手で引き分けに持ち込み、
代表戦へともつれ込むか!?

私は代表戦を想定し、座らずに立ったまま大将戦を見守りました。
もう1試合頑張って、決勝戦まで行く!気合いは充分でした。

しかし、その思いを断ち切るほどに相手側の大将・坂本選手は巧みでした。
老獪な柔道で翻弄しようとしても、坂本選手の組み手と足技で、
高橋は悲しいほどに転がされてしまいます。
技あり、有効、そして技あり、合わせて一本!
立て続けに3回も転がされ、勝敗は決してしまいました。

1-2での惜敗、チームは昨年に引き続きshine第3位shineでした。

もう少し頑張れば決勝まで行けたかもしれない、
田崎が健在であれば、あるいは優勝もあったかもしれない

一抹の悔しさはあれど、足立学園の33歳・同級生チームは健闘したと思います。
それはこちらの画像の表情によく表れていると思います。
2010 2010_2

 

来年は四国の愛媛県で全日本実業団が開催されるそうです。
メンバーの何人かはその時34歳を迎えていることになります。
出るか?出ちゃうのか?それはもう愚問でしょう。お前ら、貯金しとけよ!

最後に、今回は足立学園の後輩や先輩方が多数応援してくれました。
また家族の皆さんも観覧席から熱い声援を送ってくれました。
特に田崎ママ、いつも変わらない声援ありがとうございます♪

朝から付き人として、身の回りのお世話をしてくれた杉本君、道都大OBの諸君、
ありがとうございました。

そして徐々に技術が向上し、ストレスのないカメラワークで撮影してくれたトモロックと
ちびロック(5ヶ月)いつもありがとう!

ちなみに、これだけ激しい5試合をしても、相手は2段、3段だったので、
昇段ポイントは0.9点しか貯まりませんでしたdownこれで合計15.1

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コメント

若くて大きな相手にしんどい試合をして、たった0.9点ですか!
なんか切ないですねshock

ところで先生、ここ何年間か無敗じゃないですか?

投稿: こばコージ | 2010年9月23日 (木) 14時57分

>こばコージ
そういえば最近は全く負けていませんね。
タイ国際の決勝でキ●タマキックで反則負けになったとき以来負けていません(笑)

投稿: 小室宏二 | 2010年9月24日 (金) 23時08分

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