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2010年6月 6日 (日)

全日本実業団(前編)

またみんなでチーム組んで試合やりたいねbeerwink

そんな思いから始まったこの企画、昨年9月の東日本実業団に引き続き、
今年は東京開催ということで全日本実業団の3部に挑戦してきました。

前回、北海道在住ということで敢えて誘わなかった真のポイゲ・田崎氏(道都大学監督)から
「なんで俺を誘わないんだannoy
という強い抗議があり、それならばと本当に北海道から来てもらい、
メンバーも充実させて5人制の3部に挑戦しました。

メンバーは以下のとおりです。

先鋒 : 伊藤(会社員:全日本実業個人優勝)
次鋒 : 5669(形&マスターズチャンプ)
中堅 : 田崎(道都大監督:インターハイ2回出場など)
副将 : 高橋(刑務官:インターハイ3位、東京学生優勝)
大将 : 針谷(柔道整復師:講道館杯出場)
補欠 : 菊田(会社員:全日本学生ベスト8)
補欠 : 岡本(会社員:B柔術茶帯)

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全員が足立学園の同級生、33歳になる代です。

他のチームと比べ、平均年齢は明らかに高いです。

さて、朝8:30の現地集合には「娘が中耳炎になったから病院に行く」という菊田、
いつも時間にルーズな伊藤と、「道衣を持って出るのを忘れた」という高橋が大幅に遅刻、
第1試合だったために、アップをする間もなく1回戦を迎えます。

今回はサプライズゲストとして恩師でもあり本物の監督・徳原勉先生(足立学園教諭)
をお招きしました。
また僕の教員時代の同期でもある足立学園の足立先生も応援に来てくれました。
応援ありがとうございます!
徳原先生の指示の元、久しぶりの緊張感を漂わせながら初戦を迎えます。

1回戦:東北大学柔道クラブ
東北大学といえば国立大学、寝技を主体とした高専柔道を受け継ぐ集団
しかしこちらも寝技には自信があります。
先鋒の伊藤は、僕と打ち込みパートナーだった男、寝技にも絶対の自信があります。
その伊藤があっという間に抑え込まれて一本負け、チームに緊張感が走ります。
この「腹包み」は最近女子選手を中心に流行している技で、
柔道固技上達法 中巻 [DVD]に収録されています。
またこの腹包み対策として腕挫腋固でのカウンターが
柔道固技上達法 下巻 [DVD]に収録されています。
日々進化する技術に取り残されないよう、勉強することを怠らなければこの敗戦もなかったでしょう。
この教訓と「遅刻の制裁」という意味を込め、敗戦の動画を掲載します。

僕はというと、アップもしていないのに動けるわけもなく、
寝技勝負に付き合ってしまうと疲れるので、この一戦は流し、後陣に任せました。

その後、中堅・田崎、副将・高橋がきっちり得点を挽回、大将・針谷は
相手の肩車により反則勝ち。
結果3-1で初戦を突破しました。

途中、最初は静かだった徳原先生もエキサイトし始めメンバーに緊張が走りましたsweat02
失点を計上した伊藤は試合後、腕立て伏せを命じられていました(笑)

ちなみに、大将・針谷は昨年9月の東日本実業団以来の道衣だったそうです。
その間、一度も練習していないというその姿勢に感服です。

1回戦の教訓
遅刻はしないのが大人
常識
もう若くないからアップはしっかりやろう

ところで、今大会は新ルールが執行されていますが、至る所で反則負けになったケースがありました。
競技をする上で、ルールを遵守し適応することはもちろんですが、
その変化に、選手も審判もついていくのがやっとという現状があります。
また少しでも足に触れると「あ~反則負けだ!」と罵り合う姿は、見苦しくもありました。
このルール改正は「本来の柔道に戻すための改正」だと解釈しています、
そうであるならば、応援する姿も「本来あるべき柔道家の姿」であって欲しいと思います。
あと第6試合場しか判りませんが、また寝技への「待て」が早くなってきていませんか?

2回戦:東京電力
1回戦の教訓を生かし、しっかりとアップをしてから挑んだ2回戦
東日本から2連敗を喫している伊藤が背水の陣で挑みます。
正直、3連敗したら岡本と交代させるつもりでしたが、気を吐いて背負投一本勝ち!
唯一の重量級選手と対戦した僕も、背負投で一本勝ち。
『背負投で一本勝ち』というのは2006年の台湾国際以来の珍事です。

その後も中堅・田崎が取り敢えず載っかっているだけのような縦四方固めで一本勝ち、
副将・高橋は伝家の宝刀「帯取返」から崩袈裟固で一本勝ち、
大将・針谷も引き込んで横返しからの肩固で一本勝ちと、
初戦では見られなかった巧みな寝技で快勝、5-0で3回戦へとコマを進めました!

高ぶる士気とは裏腹に、後半へのスタミナが心配な後半へとつづく

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コメント

背負い一閃!重量級が宙に舞う!
見事です。

アップはしないと体が持ちませんね。4年前35歳の時に、
一度アップの時間が無くて試合に出たら、2分経過したと
ころで息があがり、目眩がし始めました。ゴールデンスコ
アでなんとか勝ちましたが、試合中にぶっ倒れるかと思いました。

投稿: こばコージ | 2010年6月 7日 (月) 22時37分

こんばんは

試合で負けて恩師から課せられる腕立てふせの
ペナルティ。。。きつっ
さらに追い討ちで「教訓と遅刻の制裁」でその敗戦シーンの
動画を掲載する「同級生」。。。あいたた

高段者大会などで対戦相手に怪我をさせないようにと
気を遣われたりする小室先生も同級生には容赦なしですね(涙)。

ネタのようでありながら実はきちんと現在進行形の
技術の紹介記事になってるあたり隙がなくて、
「へえ」と感心しながらも笑ってしまいました。

投稿: koolpaw | 2010年6月 7日 (月) 23時08分

>こばコージ
僕が背負うなんて奇跡ですよ。いつの間にか身体が動いていました。
アップは必須です。ホント、負けるだけならまだしも怪我をしますよ。。。

>koolpaw
久しぶりな感じがしますね。
ヤツは来月結婚するので、ご祝儀代わりですribbon
後編ではキッチリ頑張っている姿をお見せしますよ。

投稿: 小室宏二 | 2010年6月 9日 (水) 21時18分

こんにちは、ねわざワールドの大賀です。
ご無沙汰しております。

遅いコメントで申し訳ありませんが、質問させてください。
「腹包み」という名称ですが、これは正式名称なのでしょうか?

実は、あの技は、平成4年に京都大学を卒業した
遠藤さんという方が開発した新技(当時)だと、私は認識していました。
三角絞めや浅野返しと同じ、高専(七帝)オリジナル技だ、と
七帝関係者は思っていると思います。

開発者の遠藤さんが「スーパーローリングサンダー」と命名したので、
そう呼ばれたり、略称で「SRT(エスアールティ)」とか「遠藤返し」と
呼ばれることもあります。


詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=BlRf24GDTKw&feature=player_embedded
4:23から。

まあ、起源にはそんなにこだわっているわけではないのですが、
講道館では昔からそう呼ばれていたのかな?と
思いまして。

お忙しいところ、長文で申し訳ありません。

投稿: おおが | 2010年6月22日 (火) 09時53分

>おおが
こんにちは。ご無沙汰しております。
柔道の場合、相手を返したりする動作には一切名称がありません。
つまり「SRT」も「腹包み」も俗称です。
あるのは一本を取った際の最終的な状態のみです。この場合は「縦四方固」ですね。

実はこの腹包みを知ったのは数年前で、淑徳大生を教えるようになってからです。
その当時のキャプテンが得意としており「腹包み」と言っていたので、そのまま鵜呑みにしていました。
七帝から派生した技術は知りませんでした。現在でも尚、進化しているんですね。

投稿: 小室宏二 | 2010年6月22日 (火) 10時02分

さっそくのご返事ありがとうございます。

>柔道の場合、相手を返したりする動作には一切名称がありません。
あ、そう言われればそうでしたね。失礼しました。

>現在でも尚、進化しているんですね。
SRTも、小室さんがDVDでされていたように、
縦四方にいかずに、相手の腹に膝を乗せたりするように、七帝でも変わってきています。


10年以上前、中井さんが、コマツ(だったかな?)とか
女子柔道のチームに時々練習に行った時に使ったりしたそうなので、
そういうのもあって、広まったのかもしれませんね。

5年位前に、柏崎先生が近代柔道かなにかで、
「柔道着のすそを使う珍しい抑え込みです」という解説で
この技の紹介をされていたような記憶もあります。

長々とすみません。今後ともよろしくお願いします。

投稿: おおが | 2010年6月23日 (水) 15時41分

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