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2010年2月24日 (水)

講道館規定の改正

全日本選手権の地方予選が各地で開催されていますが、
僕も東京選手権での審判を仰せつかることになりました。(出場するわけではありません)

そんな折、国際柔連の審判委員でいらっしゃる川口孝夫先生のブログに、
講道館規定が改正されるという趣旨の内容が記載されていました。
B017199520090422000512
国際規定に関しては、毎年のように改正が繰り返されていますが、
その反面、講道館規定が改正されることはあまりありません。
久しぶりに思い切った改正になるようで、その動向を注目しています。

やはり寝業師の僕としては、
引き込みに関する罰則が「注意」から「指導」に格下げされる
という内容が興味深いです。

この罰則が「注意」となった経緯は、寝技主体の高専柔道を良しとしない講道館との
軋轢を切り離すことができません。
でもその高専柔道は戦前がピークだったことを考えると、今まで改正しなかったのがむしろ不思議なくらいです。

また「教育的指導」の廃止や、少年規定での両ヒザ着き背負いが「注意」から「指導」
なるなど、自分たちが審判をしたり、試合をする上でも関わってくる変更がいくつかあります。

改正と執行が、4/1ということであれば全日本選手権はもちろんのこと、
全国高段者大会も新規定で行われるということになります。

柔道界の潮流はビゼール政権下の国際柔連だけでなく、
全柔連、講道館もその影響を無視できない状況にあるようです。

僕も選手として、審判、指導者として、取り残されないように頑張ります。
今年は1回、春日ロックで試合を極めて、決まり技がどうジャッジされるのか、
試してみたいと思います。

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コメント

踞姿から膝行のコツを教えてください(特に左足の指)

投稿: 田舎の指導者 | 2010年2月26日 (金) 18時15分

前回の送信で主語が抜けていました。
申し訳ありません。
「固の形」で踞姿から膝行のコツを教えてください(特に左足の指)

投稿: 田舎の指導者 | 2010年2月26日 (金) 18時17分

>田舎の指導者
ひたすら練習あるのみだと思います。

投稿: 小室宏二 | 2010年2月26日 (金) 18時23分

「IJFルールに合わせるために講道館規定を改正する」というのは納得いかない
気もしますが、しょうがないんでしょうか、、、、、

投稿: こばコージ | 2010年3月 1日 (月) 21時34分

こんばんは。
規定について愚問なんですが男子の場合、上衣の下にTシャツ等を着るのは違反でしょうか。というのも・・・
私は乳首(特に左)が大きくてこすれて非常に痛いのです。
実際もげそうになって生理用品+テーピングで試合にでたこともあります。
違反ですよね・・・小学生も見てるだろうというのにすみません。

投稿: -イオン-ホルモン | 2010年3月 4日 (木) 23時24分

>こばコージ
しょうがなくもないと思いますが、これだと講道館規定の存在意義がなんなのか分かりませんね。

>イオンホルモン
え~っと…
じゃあ自己解決ということでいいですか?

投稿: 小室宏二 | 2010年3月 5日 (金) 13時16分

海外の柔道愛好家は、二つのタイプに分けることができます。

1、柔道を武道と捉え、日本に敬意や憧れを持ち、「講道館柔道」を修行している者。
2、スポーツのひとつとして、「ジュードー」という競技を楽しんでいる者。

今回の国際ルールの「足取りは一発で反則負け」というのに戸惑い、「もう柔道は終わりだ」と
嘆いている者がたくさんいます。この理由にも2種類あり、

1、極端な前傾姿勢で、朽木倒や肩車(横分)ねらいばかりは良い柔道とはいえないけれど、
  完全禁止にすることは、技の幅を狭め、武道としての魅力を貶める行為である。
  (これは、上記の1の人達の意見ですね)

2、俺のジュードースタイルは、肩車(横分)朽木倒、掬投なのに、今回の改正で使えなくなり、
  勝てなくなった。
  (これは2の人達の意見)

1の人達は、国際ルールが改正された際「俺達は講道館試合規定でやっていくから、問題ない。
綺麗な柔道をすれば良いことだ。」
と言っていましたが、今回の講道館試合規定の改正が「国際ルールとの差を埋める為」であった
場合、深く失望することでしょう。

講道館は柔道の本家・総本山として、IJFのルール改正には目もくれず、独自の道を歩んだ
方が良いと思うんですけどね。

投稿: こばコージ | 2010年3月12日 (金) 15時35分

むずかしい話ですよね。(-_-;)

すでに、オリンピック競技である時点でスポーツです。一方、本家である日本はメダルを獲得する宿命が課せられる。したがって、ルールを制した者がメダルに近くなる。

例えば、石井選手の戦い方はオリンピック選手としたら当然のことだと思います。しかし、武道家としての戦い方としては納得できない人も大勢いると思います。なぜなら、戦(いくさ)では引き分けや判定などありえないからです。

私も試合で、相手に中途半端な投げをされて「一本」をとられることがしばしばありますが、ルールですからしかたがありません。しかし、闘技としての『技』で考えた場合、こんな投げで相手の息の根を止められるのか? 本来ならばこの程度の投げでは相手を制することはできないだろう? ならば、寝技までもっていき、そこで勝敗を決すべきでは? と思う時がしばしばあります。

投技、寝技の双方があって、武術としての柔道ですから、投技主体のルールが武術としての柔道に矛盾を生じさせているような気がします。

中には、「だったら、投技と寝技を完全に分けて、種目別にしたら?」と言う人もいますが、武術としての柔道から考えると本末転倒だと思います。

いずれにしても、オリンピックを頂点に今の国際柔道はスポーツとして発展してきているのが事実なので、本当に難しい話だと思います。

投稿: くぼた | 2010年3月13日 (土) 11時03分

全柔連の決定で、全日本選手権を含む全柔連主催のすべての大会で、
国際ルールが採用されることになったと聞きました。

ネット上で外国人柔道家達の反応を見てみると、「日本柔道はIJFに屈した」
「悲しい知らせだ」「全日本選手権を観戦する興味が薄れた」などという意見が多くあります。

彼らが今一番心配していることは、

1、これは「講道館規定の消滅」を意味するのか?
2、それとも、「全柔連主催のすべての大会」ということは、講道館規定は改正されず存続し、
  高段者大会や月次試合などは、これまでと同様に、講道館規定で行われていくのか?」

という事です。


彼らの多くは「講道館規定の存続」を願っているように感じました。

投稿: こばコージ | 2010年3月23日 (火) 20時43分

>こばコージ
おっと、ここでのレスを忘れていましたsweat02
規定に関して、講道館は迷走していますね。
講道館と全柔連の関連性、お互いの立場がごっちゃになってしまったと思います。
僕はますます講道館の存在価値が薄れてしまったと、残念に思っています。
実は外国人柔道家の中には、講道館柔道を愛している人が少なくないってことを、日本の柔道関係者はあまり知らないのかもしれません。

>くぼた
柔道から武道的価値観が失われてしまったら、それこそ他競技との差別化に乏しく、いずれは衰退してしまいそうな気がします。
武道、スポーツでの狭間で葛藤するのは、柔道が国際化したときからの課題なんでしょうね。
ところで、精力的に走られているようですね。
僕も頑張ります!

投稿: 小室宏二 | 2010年3月24日 (水) 00時51分

>僕はますます講道館の存在価値が薄れてしまったと

今回の決定で、「全日本選手権」の価値は大暴落しますねannoycrying
何せ「柔道界で最も権威のある大会」が「東洋の島国で行われるローカル大会」に
成り下がってしまうのですから。

これで、万が一「講道館規定を、IJFルール寄りに改正」したり、「講道館での試合も、
すべてIJFルールで行う」と決定されたら、講道館そのものの存在価値がなくなり、
またそれは、嘉納治五郎師範が創設した「日本傳講道館柔道」の終焉を意味します。
それだけは避けていただきたいと願わずにはいられません。

頼みの綱は「講道館規定を現在のまま存続させる」ことしかありません。

投稿: こばコージ | 2010年3月24日 (水) 22時28分

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