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2009年11月11日 (水)

引退報告

先日、ある教え子から一本の電話がありました。

「先輩、今日をもって柔道を引退します。今までありがとうございました」

爽やかな引退表明、しかし言葉の重みや彼の努力を察するに、
僕の胸は厚くなり、短い言葉を返すことしかできませんでした。

ただ一言 「お疲れさんでした。じゃあ、ご飯でも食べに行こうよ」

彼は足立学園時代、僕の教え子でした。
また教え子であると同時に、地元の道場からの後輩でもありました。
だから彼は僕を親しみも込めて「先輩」と呼びます。
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彼が高校時代、都大会で2位になったことがありました。
2位ももちろん立派ですが、全国大会に出場することは出来ません。

「いつも2位だ・・・・」

そう言って泣きじゃくる彼に僕はこう言いました。

「努力は絶対に報われる!大学では結果が出るから、自分を信じろ!」

僕の言葉を覚えていたのかどうかは分かりませんが、大学進学後も彼は、
本当によく頑張っていたと思います。

だからこそ、本人がもっと喜ぶような実績を残させてあげたかった。
それが残念であり、また勝負の厳しさでもあると痛感しています。

努力しているのは1人だけではないし、試合に出る者みんなが勝ちたいですから、
そこを勝ち上がるのは容易なことではありません。

新しいフィール出に向かう彼には、心から「活躍して欲しい」と願うばかりでなく、
これからも良き理解者でありたいと、思わずにはいられません。

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コメント

これって柔道を引退するんじゃなくて、柔道競技への出場をしないことにするってことですよね?
あくまで競技選手としての引退で、柔道そのものには今後も取り組むのはないのですか?
競技で勝つために懸命に取り組むことは良いことだと思いますが、それって柔道のごく一部ですよね。
ほとんど柔道家は大きな競技試合に出ません。あるいは出られません。
出るレベルに達していなかったり、興味が無かったり、そのつもりはあっても挫折した人が大多数です。
そういう人たちが何故柔道を続けられるのか、負け続けること、挫折し続けること、望んだものが得られないまま無為に日々を過ごしてしまうことを受け入れて、何故柔道着に袖を通せるのか、これは案外重要なことだと思います。
私は、努力が報われて栄光をつかむことと同じくらい価値のあることだと思います。
自分の矮小さを自覚しないと見えないものが世の中にはあるのです。

万年2位と言っても、それはそれで立派なものです。競技者としてのレベルも大したものでしょう。
優勝できないことはよほど悔しかったと思いますが、1人を除いて必ず負けるのですから、競技柔道は負けを経験するために行われていると言っても良い。
むしろ、挫折を認めて夢と理想をあきらめたその日から本当の道が始まりではないでしょうか?
大多数の人々は、このことを日々感じながら生きているはずです。

この引退が、単に試合に出なくなることであって、柔道そのものをやめることでないことを祈ります。

投稿: 岩高柔道部 | 2009年11月12日 (木) 11時56分

Nくんお疲れ様でした
選手として妥協して柔道ファンに早々となってしまった僕にとってはNくんはじめ、一線で選手として頑張っている同級生たちを誇りでした
いつか審判として、試合観客として、未来の子供などを通して、なんらかの形で柔道に携わり、顔を会わした日には、くだらない話がしたいと思います
選手ではないけど生涯柔道ファンでいたいと思います5669先輩へのコメントではなくなってしまってごめんなさい

投稿: 柔道選手ではなく柔道ファン | 2009年11月13日 (金) 01時36分

>岩高柔道部
もちろん「競技柔道」て意味ですね。
これからも僕が柔道に巻き込んでいくつもりです。

>柔道選手ではなく柔道ファン
足立学園で過ごした3年間は、僕にとっても貴重な期間でした。
あの時の仲間は一生モノの財産だよ。大切にね!

投稿: 小室宏二 | 2009年11月13日 (金) 19時40分

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