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2009年9月30日 (水)

東日本実業団 (後編)

学生時代から継続して、僕は毎朝走っています。
現在は通勤に時間がかかるため、朝は45分程度ですが、
朝5時には起きて、出勤しています。

また講道館やB柔術のジムなど、足繁く通っています。
そういう努力があって、32歳の今でもそこそこに勝つことが出来ます。
30歳も超えてしまうと、体力の低下は著しいものがあります。

今回はポイントゲッターとして、かなり追い込んだ稽古をしてきました。
真っ暗になった放課後の校庭でランニングや打ち込みをしたり、
節制して、身体を絞って挑みました。
Sany2362

3回戦:府中刑務所B
たまに本気で聞かれることがありますが、彼らは刑務官です。
腕っ節の強そうな囚人が出場しているわけではありません。

相手の牧選手は24歳、力が強く技も多彩で寝技も巧かったです。
僕にとってはやりにくい相手だと思いましたが、僕が取らねば話になりません。

先程の試合で疲れがありましたが、逆にいい感じで肩の力が抜けています。
力まず、慌てず、自分の動きに身体を任せます。

序盤、巴投げから引き込み、横返しから一気に抑え込みます。
牧選手は力尽きたのか、あっさりと「参った」一本勝ちとなります。
ここまでくると、スタミナがものを言うようになってきます。

中堅、ハリ。
相手は拓殖大学を卒業したばかりの飯塚選手。
運動不足&メタボ気味のハリとは、動きが雲泥の差です。
しかしここでもハリは根性を見せます。
何度も追い詰められルも必死で凌ぎ、値千金の引き分け!

そして大将、正和の登場です。
相手の福岡選手は中央大学出身、なんと170kg!sweat01
正和はここでも「一本負けさえしなければチームの勝ち」作戦で、
徹底的に逃げ回ります。

僕は代表戦を想定して、呼吸を整えます。
しかし、福岡選手が再登場した場合、どうやって戦おうか・・・
不安と恐怖と、正和への祈りが頭を駆けめぐります。
頑張って逃げて!正和 (-人-)

祈りが通じたのか福岡選手、大き過ぎるのか正和を追えません。
結局、指導3までもらってしまいますが、無難に試合を終え、
我がチームは内容差で勝利!
3回戦を突破し、準々決勝に駒を進めたのです。

まさか府中刑務所にまで勝てるとは思っていなかった我がチーム、
ハリは「俺、準決勝から本気でイッちゃうよnoteと言い出します。
まずは目前の準々決勝から本気出せ!と突っ込まれます。
Ssany2361

準々決勝:建装工業
ここまで来ると、僕らはお祭りムード。いい雰囲気です。
先鋒戦、相手の加藤選手は国際武道大学出身の27歳、
これまで大内返や巴投など、多彩な技で勝利し、チームを引っ張ってきました。
彼は間違いなくポイゲ(ポイントゲッターの略)でした。
つまりこの先鋒戦はポイゲ対決、絶対に負けられない一戦です。

相手は明らかに疲れていました。疲れている相手には寝技です。
しつこく寝技です。

序盤、普段から掛けない背負投で相手を崩し、背後からの袖車絞を狙います。
加藤選手も必死で粘りますが、こればっかりは逃がすわけにはいきません。
肩固がガッチリ極まります。
ここで一本勝ち、先行逃げ切りの必勝パターンが完璧に遂行されます。

ここで調子に乗ったのか、なぜか中堅・ハリまで抑え込んで勝ってしまいます。
早速の2勝でチームの勝利は確定、準決勝進出と共に、メダル獲得圏内に到達しました。

そして正和も地味に優勢勝ちを収め、ここに来て初めて3-0の完全勝利。

まさかの快進撃で僕らは決勝進出を賭け、日本通運と対戦しました。

準決勝:日本通運
日本通運は全員が100kgを超えた選手たちでした。これまでとは迫力が違います。
僕と対戦した森選手は110kgでしたが、動きの良い選手でした。
試合中、なんども払腰で大きく崩されます。
「有効」を宣告されてもおかしくない場面が何度かありました。

僕も負けじと、背負投、巴投、そして寝技で攻めていきます。
しかし相手も寝技は徹底して逃げるので、攻めきれません。
序盤、背後からの袖車絞が入りそうになります。

ハッキリ言って、僕の技で彼に通用しそうなのは袖車絞しかありません。
僕はココだ!という思いで袖車絞を仕掛けます。

あれ?

ちょっと・・・

あ・・・

僕は攻めることが出来ません。

袖車絞を仕掛けようにも、手が届かないのです。
相手の身体が大きすぎてsweat01

絶好のチャンスを逃し、袖車絞も完全封鎖されてしまいます。

どうやって攻めるべきか。
僕は冷静になって考えます。

やはり基本に立ち返って、横返しからの抑え込みしかありません。
引き込みの姿勢から、全身の力を駆使して返しますが、
ビア樽のような大きな腹で、再びうっちゃられてしまい、
抑えるには至りませんでした。結局、この日、僕は初めて引き分けてしまいます。

これまで、僕が勝って逃げ切るという作戦で勝ち上がってきた我がチーム、
しかし相手の中堅、大将もこれまで以上に大型でした。

中堅ハリは190cm以上ある相手になんとか頑張りますが、終盤、
払腰から巻き込まれて一本負け。

大将、正和は140kgもある選手に対し、果敢に攻めます。
僕も一縷の望みを掛け、代表戦に備えます。
しかし相手は無難に分けにくるため、攻めきれず引き分け。

結局、僕たちは必勝パターンを崩してしまい、0-1で惜敗しました。

余談ですが、相手選手に試合中「なんだこの柔道はよannoy
みたいなことを言われました。
『あんたも寝技逃げてるじゃんannoyと思いました。
年上だし、試合中なので我慢しましたが。

試合後、パンフレットを見たら5歳も年下でしたdowndown
絶対に5歳は年上に見えたんだけどな・・・sweat02

ともかく、僕らは準決勝で敗退となり、
最終的にはshine第3位shineという結果でした。

とはいえ、全員が32歳の生まれであり、先鋒・大将が70kgちょっとなことを考えれば、
大健闘だったのではないでしょうか?
画像の表情を見ていただければ、満足度は充分分かるかと思います。
Sindex44 Sindex11 Sindex Sindex22

軽量級軍団の活躍は、まさに足立魂の真骨頂だったと思います。
今回限りの参加であった予定なんですが、すでに走り込みを始めた選手もいるようです。
これは来年も出ないわけにはいかなくなりました。

そうそう忘れてはならないのが昇段ポイント。
この大会は昇段に関わる大会として認められています。
今回は5試合戦って以下のような戦績でした。

  • 鈴木(二段)一本勝ち 0点
  • 明先(三段)優勢勝ち 0.3点
  • 牧  (三段)一本勝ち 0.3点
  • 加藤(三段)一本勝ち 0.3点
  • 森 (三段)引き分け 0点

あんなに頑張ったのに、相手の段位が低いため0.9点にとどまりました。
これで合計11.7点貯まりました。16点まであと少し。頑張ります!

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コメント

いやぁ~楽しめました。面白かったです。
しかし、強豪を連破しましたね。
改めて尊敬します。

柔術やグラップリングもいいですが、
僕は5669さんの柔道が大好きですね。

投稿: 寝業研究家 | 2009年9月30日 (水) 12時43分

小室先生
はじめまして
私も当日、選手として、出場しました。

実は、一回戦も二回戦も、足立学園の次の試合(試合場も同じ)だったので、
先生の試合もじっくり見る事ができました。

時間がある時に、柔術も習っていたので、小室さんの姿は、本とかDVDでしか
見た事がなかったのですが、近くで見れて良かったです。
残念ながら、私のところは、二回戦で敗退しました。
また今度宜しくお願いします。

投稿: ゆき | 2009年10月 1日 (木) 01時10分

>寝業研究家
ありがとうございます。
頑張った甲斐があります。
やはり僕は柔道が一番性に合っているんだと思います。

>ゆき
試合お疲れ様でした。
気軽に声でも掛けていただければ良かったのに。
お互いまた頑張りましょう!

投稿: 小室宏二 | 2009年10月 1日 (木) 19時03分

小室先生お疲れ様でしたやはり強過ぎますね!もちろん今までの実績は素晴らしいですが日頃からの努力もあるんですね!僕も小室先生のように長くそしていつまでも強く柔道を続けられるよう頑張ります。

投稿: 武大OB | 2009年10月 5日 (月) 11時17分

>武大OB
強過ぎ?
とんでもない!
むしろもう少しレベルの低い大会に出たかったくらいです。
今回はたまたま当たり具合が良かったんです。

でも日頃の稽古は重要ですよね。
お互い頑張りましょうscissors

投稿: 小室宏二 | 2009年10月 5日 (月) 19時22分

お疲れ様でした。
「立技で崩して寝技で仕留める」。
まさに、ジョンや私の理想とする柔道です。

投稿: こばコージ | 2009年10月17日 (土) 09時43分

こんばんは。続けての日増しのコメントすみません。

私はBy5669先生のネット上の動画はほとんど全て拝見したとおもうのですが
準決勝の森選手との試合が一番の衝撃映像でした。

開始直後と2分30秒あたりの払腰の受けなのですが
以前高校(中学?)生に稽古をつける映像でバットを振る動作でコツを教示されていましたがあれの「神業版」でしょうか。

投稿: マイナスイオンマイナスホルモン | 2009年10月29日 (木) 22時43分

>マイナスイオンマイナスホルモン
YouTubeの動画集もかなり充実してきましたよね。
大きい選手とは足立学園時代、嫌と言うほど練習や試合をこなしてきました。
この試合では、相手の払腰が単調で、引き手も取られていませんし、フェイントも入っていませんでした。
なので受けるのはそれほど難しくはありませんでした。
軸が外れていますよね。

「効果」くらいは取られていそうな感じではありますが。。。

この試合は抑え込んで勝っておきたかった、悔いの残る試合です。

投稿: 小室宏二 | 2009年10月29日 (木) 23時17分

遅かれながら、楽しくブログを拝見させて頂きましたsmile

ホントは当日応援でもしに行こうかな?と思ってたけど結局仕事が入ってしまい行けなかったthink

宏二が一番疲れたのかも知れないけど、ハリも正和も伊藤も皆お疲れさまconfident

何よりこの4人は現役の時とあまり体系が変わってない為!?
(この中では宏二が一番太ったのか???)
あまり違和感がなく楽しめましたgood

そのうちまた連絡するよ。
機会があればbeer行きましょうscissors

投稿: satoken | 2009年11月 9日 (月) 20時38分

>satoken
当日、意外と足立学園柔道部OBが多くて、多方面からから声援を送ってもらえました。
僕は半現役みたいなモンなんで、当たり前と言えば当たり前ですが、
他のメンバーは敢闘賞モノだったと思います。

僕らの代は仲が良くて、定期的に集まっているんですよ。
今度、先輩も是非!

投稿: 小室宏二 | 2009年11月10日 (火) 00時02分

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