« 技術の習熟度 | トップページ | 東日本実業団 (後編) »

2009年9月28日 (月)

東日本実業団 (前編)

またみんなでチーム組んで試合やりたいねbeerwink

定期的に集まる足立学園同級生での飲み会、発端はそんな発言からでした。
柔術の団体戦が今年は未開催でした。

そこで僕たちは次なる戦いの場を探したのです。
今となっては所属も段位も、生活スタイルすら違う面々、
出場可能なのは、東日本実業団の3人制団体戦ぐらいでした。
正直、ちょっと僕らにはレベルが高かったと思います。

僕は職業柄、頻繁に身体を動かしてはいますが、
他の面々はせいぜい週1回、中堅のハリに至っては
「もう数ヶ月、チャリ通勤以外に身体を動かしていない」とのこと。
Sany2320 Sany2323 Sany2322

そんな凸凹軽量メンバーでの挑戦でした。

1回戦:井野整形B
実績や体格からいって、実際楽勝だと思っていました。
監督兼選手の僕は補欠に収まり、まずは高みの見物。
Sany2329 Sany2372

先鋒、伊藤。
軽量級とはいえ、福岡選抜や実業個人の優勝経験のある男。
その男の落ちっぷりといったら、酷いものでした(笑)
技が出ない、腰が廻らない、すぐバテる。
結局、楽勝かと思っていた初戦の先鋒戦は、指導2をくらい負けてしまいました。
3人制のため、すでに後がない我がチーム。

中堅、ハリ。
ここはしっかりと横三角で抑え込みます。
が、脚が届かず極まりも浅い。衰えはしっかりと見て取れることが出来ます。
1-1ながら内容でリードの我がチーム。

防御力には定評のある正和が大将で登場。
ここはやる気があるのか無いのか分からないような、
のらりくらりとした試合展開でごまかしつつ、指導2で辛勝。
初戦から際どい勝ち上がりでした。
Sany2382

2回戦:まるや接骨院
まるや接骨院は、元桐蔭学園で講師をしていた渡辺先生が経営する接骨院。
選手は桐蔭学園や桐蔭横浜大のOBです。
また僕自身、渡辺先生に呼ばれ、現地で寝技指導に赴いたこともあります。
先輩・後輩関係になり、選手同士は知ったもの同士であり、やりにくいところがありました。

ここで我がチームは作戦を変更、不調の伊藤に変わり、僕が先鋒で出陣です。
本当はハリに変わり、中堅の予定ではありましたが、まるや戦にオーダーに合わせました。

相手の先鋒・鈴木選手は桐蔭学園、日体大で活躍した業師です。
スピードとキレのある動きで、僕は苦手な選手でした。
しかも初戦では跳十字をきれいに極め、寝技にも取り組んでいる様子。

とはいえ、我がチームは僕が一本を取らなければ話になりません。
誰であろうとも極めにいきます。

序盤は身体が慣れていないことや、スピードに翻弄され、劣勢でした。
しかし中盤、相手の巴投を捌き、一瞬で腕挫十字固に極めました。
相手が下になった一瞬の隙をものにしたという感じです。
これはB柔術の稽古の中で学んだもので、
相手の身体を浮かしながらコマのように回してパスします。
そしてパスした瞬間に腕挫十字固に極めていきます。

中堅、ハリ。
つい先日、相手の明先選手にメシを奢ったというハリ。
「あいつには俺がメシを奢っているから、そんなに攻めてこないはず」
という大人な(?)戦略で引き分け狙い。ここはなんとか逃げ切って引き分け。
明先選手は66kg級で強化選手でもあったので、体格差はあれど、
現状のハリでは殊勲の引き分けといえます。

そして大将、正和。
ここで一本負けさえしなければ我がチームの勝利です。
相手は桐蔭横浜大を卒業したばかりの千葉選手。
桐蔭横浜大のOB会長でもある伊藤曰く「あいつは全然弱いから大丈夫scissors
という言葉を聞き、安心して正和を送り出します。

が、試合が始まってみるとプレッシャーが強い。がんがんに攻めてきます。
そして中盤の場外際、一気に間合いを詰められて小外刈で一本負け!
正和は投げられたと同時に頭も打っていました。

5「代表戦だ!どうする?」

「何が?」

5「誰が代表戦に出るかって?!」

一同 「お前しかいね~だろannoyさっさと行け!」

はい。代表戦です。もう一回、チームの勝敗を決める試合に臨みます。
ある程度、想定した展開ではあります。

しかし私、柔道人生で代表戦に出場した経験が思い当たりません。
高校時代のこのメンバーなら、間違いなく正和が出ています。
彼はインターハイ3位でもありますし、強化選手でした。
僕は正和に一度も勝ったことがありません。

しかし時間の経過とは恐ろしいもので、正和はもうアテになりません。
僕はチームの命運をかけ、再び試合場に立ちました。

相手は中堅で引き分けていた明先選手です。
彼は了徳寺学園の選手だった経歴があり、インターハイ優勝など、
多くの実績を持つ強化選手でした。

同じ66kg級選手として、いつかは対戦するときがあると思っていましたが、
現役時代は縁がなく、今回、初対決となりました。

序盤、内股すかしを試みますが崩しが甘く、不発。
やはり練習の時のように、ギリギリのところまで誘うことが出来ません。
明先選手も疲労の色が濃く、じっくりと攻めてきます。

彼とは何度となく練習しているため、手の内がバレていて、
思うように攻めることが出来ません。僕は立ち勝負を挑むことにしました。

後半、右の一本背負投を狙います。
タイミングは甘かったのですが、しつこく追いかけ「有効」を奪取。
更に終了間際、小内巻込で「有効」を追加。
優勢勝ちで勝利すると同時に、我がチームは2回戦を突破しました!

作戦通りの展開に、一同驚きを隠せません。
正直、このチームでは分が悪いと思っていました。

渡辺先生は「小室1人にやれれたよ~downdown」と仰っていました。

正直なところ、午前中には負けて、みんなでランチ打ち上げをして解散。
そんな風に予想していた僕らでした。

しかし、ここから思いも寄らぬ快進撃がスタートするのです。

つづく。

■予約受付中■(11/20発売)小室宏二 柔道寝技必勝法 上巻 [DVD]

|

« 技術の習熟度 | トップページ | 東日本実業団 (後編) »

動画」カテゴリの記事

試合について」カテゴリの記事

コメント

美しい!です
まさに試合で『使える』技術ですね
相手の方も小室先生に対して巴投(=寝技)で
勝負とは・・・気合十分、素晴らしいと思いました

投稿: M | 2009年9月28日 (月) 19時12分

小室先生のブログは読んでいて凄い面白いです!何となくその場面が浮かんできます。時計は戻ってきて本当に良かったです!最近は真似をさせて頂きまして袖車締め練習しています。

投稿: 武大OB | 2009年9月28日 (月) 21時45分

お疲れ様でしたsign03
とっても楽しい試合でした。
また、是非、足立学園OBチームで頑張って欲しいですhappy01

投稿: じーにー | 2009年9月28日 (月) 22時42分

>M
相手の鈴木選手も、相当な業師ですから、苦戦しました。
柔道の試合は時間に制約があるので、とにかくシンプルさとスピードを重視しています。
あの動きは咄嗟に出すことができて、僕も会心の腕挫十字固でした。

>武大OB
足立学園講師時代、武大で1時間ほど袖車絞の講習を行ったことがあります。
尊敬する柏崎先生に、少しでも近づけたらと思っています。
また更新しますので、これからもヨロシクお願いします。

>じーにー
今日は筋肉痛が激しくて大変です。
また応援ヨロシクお願いします!

投稿: 小室宏二 | 2009年9月29日 (火) 04時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26087/46333573

この記事へのトラックバック一覧です: 東日本実業団 (前編):

« 技術の習熟度 | トップページ | 東日本実業団 (後編) »