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2009年7月18日 (土)

新婚の光と陰(その伍)

傷心のウチに帰宅すると、いつものように嫁がご飯を作り帰宅を待っていた。

嫁は既に、この事件をメールで知らせてある。

落胆の表情を隠せない僕に、嫁はこう言った。
「お金盗られた程度で良かったじゃない。命落とさなくてheart03

半分洒落のようにも聞こえるが、要するに
「五体満足で帰って来れた。それで充分だ」
そう言いたかったのだ。

それには幼い頃、交通事故で瀕死の重傷を負ったことがある、嫁の経験がそう言わせているのだ。

「お金はまた頑張って働けば取り返せるよ」そうも言ってくれた。

僕は無心になって、ご飯をかき込んだ。
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その晩は半ば強引に、眠った...zzz

翌日は全日本選手権大会。
僕は選手係を仰せつかっていた。
講道館としては一番重要な大会である。

テレビ中継もあり、時間が固定されているので、遅刻は許されない。

スーツに着替え、早めに家を出ようとする。
嫁が見送りに来てくれた。

僕は忘れ物を思い出し、嫁に取りに行ってもらった。

嫁「どこに置いたの?ないよ」
5『いつもの辺りだよ。大体分かるだろ?早くしてよ』

時間にはあまり余裕がなかった。嫁を急かすdash

嫁「いや絶対にないよ。どこに置いたか覚えてる?」
5『覚えてない。無いの?』

嫁「そもそも昨日、持って帰ってきた?それも盗られたんじゃないの?」
5『えぇ?!』

否定できなかった。
確かに、持って帰ったという記憶がない。
持って帰った記憶がないから、部屋のどこかに置いた記憶もない。

結婚記念に買ってもらった時計がないのだ!sweat02sweat02sweat02
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もう集合時間が迫っていた。
今すぐにでも家宅捜索したいところだが、断腸の思いで家を出る。

心を落ち着かせ、冷静に昨夜を振り返る。
風呂に入るため服を脱いだ後、時計の記憶が一切無い。

現金を取られたとして、買ったばかりの時計を盗られてもおかしくない。
いや、どこかに置き忘れたのか?

頭の中がぐるぐる回る。

全日本選手権なんてどうでも良かった。柔道している場合じゃない。
今すぐにでも家か、銭湯に向かいたかった。
しかし自分の足は武道館に向かう他ない。もどかしい!!!

確認のため、銭湯spaに電話をする。

どうせ盗難は自分のミスだったのだ。
恥の上塗りをするだけなので、盗難の件は銭湯管理者には伝えず帰宅した。

「昨夜の忘れ物で時計がありましたよ」

その言葉が聞きたくて、祈るような気持ちで電話をした。

忘れ物の記録、防犯カメラ、その全てを調べてもらった。
そこに写っていたモノは。。。


つづく。

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