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2009年1月31日 (土)

減量失敗

34歳でもなお66kg級で活躍する鳥居智男選手(了徳寺学園)が、
先刻行われたグルジア国際で計量失格、ドイツ国際も欠場した。

原因は『減量の失敗』だという。

強化選手も外され、福岡選抜大会への出場も許されない。
派遣された国際大会での計量失格は、今回が初めてだという。

柔道の場合、一度体重計に乗り、その時点で超過していたら即失格である。
全柔連の処罰は厳しく、その場で強化選手から外される。

鳥居選手は全日本実業団や講道館杯を連覇するも、
嘉納杯や国際大会に選出されず、不遇を強いられている。
それだけに今回のグルジア&ドイツへの派遣はチャンスだっただけに、
本人も非常に無念だろうと思う。

僕も中学時代(55kg級)から減量を始め、とても苦しい思いをした。
よく計量直前で2~3kgオーバーしていて、慌てふためく夢を見た。
暇さえあれば、食べ物のことばかり考えていた。

減量とはとても厳しい、自分との戦いだ。
よく巷で行われているような美容ダイエットとは、ちょっと違った緊迫感がある。

大学1年の終わり頃、中央アジア4カ国
(ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタン、トルクメニスタン)に1ヶ月派遣された。
安定しない練習環境と、不慣れな食事のせいで、
帰国したときは60kg級なのに72kgもあった。

010 011 009

帰国したその日、2週間後のフランスジュニア国際への派遣を聞かされ、
2週間で12kgの減量という暴挙を敢行した。

大会1週間前から殆ど飲まず食わず、フランスに着いた時点では調整練習で汗をかく体力もありませんでした。
2日前で1.7kgオーバー。。。

もう動けない。
諦めた僕は、その時の日本選手団団長(小俣幸嗣先生)にそれを告げに行きました。

「あと何キロ?大丈夫だよ(笑)ガンバレ~」
拍子抜けするくらいあっけなく、笑いながら追い返された。

走る元気もない。
僕は一晩中、フランスの公園を歩き続け明け方60.0kgジャストで計量をパスした。
あの時、小俣先生の励ましがなかったら、
僕が最初の計量失格者、強化除外者になっていたはずだ。
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鳥居選手の復活を心から応援している。

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コメント

いろいろな競技で選手寿命が延びてきています。鳥居選手には柔道でそれを体現していただいていると思っていたので,とても残念です。やはり体重制の競技は選手寿命としては苦しいのでしょうか。

細かい事情は分かりませんが,環境が合わなかったのか,体調が優れなかったのか。いずれにせよ,まずは身体に負担がかかっているかと思いますので,大切にしていただきたいと思います。

投稿: はしはし | 2009年2月 1日 (日) 12時59分

了徳寺学園の鳥居選手、講道館杯に勝ったのに
嘉納杯には出られず・・・と読んだところで、
「あ。。。以前コメント欄であがってた・・・」
と思い出しました。そして今回たった一回の
減量失敗で・・・ご本人も悔やんでも悔やみきれない
でしょうが、まわりの方も何か釈然としないでしょうね。。。

失礼ながら鳥居選手のことはよく存じ上げ
ませんでしたが、影ながら応援させていただき
たいと思います。

それにしても小室先生、2週間で12kgって!
半病人状態じゃないですか。若くて新陳代謝が
激しいときにしかできない無茶ですね(汗)。
おそろし・・・。

投稿: koolpaw | 2009年2月 1日 (日) 19時09分

>はしはし
選手寿命に関しては、明らかに重量級が長いですよね。
打撃系は特にそれが顕著なようです。
減量の影響も無視できない要因の1つだと思います。
彼ならきっと、今年の全日本実業団でまた復活すると思います。

>koolpaw
半病人でした。死にそうでしたモン。
リバウンドも半端じゃなかったですよ。
もう60kg級は無理ですね。。。

投稿: 小室宏二 | 2009年2月 2日 (月) 21時52分

あれから8か月。予想どおり、鳥居選手は復活してくれましたね。階級を上げての再スタート、どうかがんばってほしいと思います。

投稿: 鳥居ファン | 2009年8月31日 (月) 09時44分

>鳥居ファン
本当に素晴らしいですね。
73kg級でも世界で試してもらいたいです。

投稿: 小室宏二 | 2009年8月31日 (月) 11時52分

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