減量失敗
34歳でもなお66kg級で活躍する鳥居智男選手(了徳寺学園)が、
先刻行われたグルジア国際で計量失格、ドイツ国際も欠場した。
原因は『減量の失敗』だという。
強化選手も外され、福岡選抜大会への出場も許されない。
派遣された国際大会での計量失格は、今回が初めてだという。
柔道の場合、一度体重計に乗り、その時点で超過していたら即失格である。
全柔連の処罰は厳しく、その場で強化選手から外される。
鳥居選手は全日本実業団や講道館杯を連覇するも、
嘉納杯や国際大会に選出されず、不遇を強いられている。
それだけに今回のグルジア&ドイツへの派遣はチャンスだっただけに、
本人も非常に無念だろうと思う。
僕も中学時代(55kg級)から減量を始め、とても苦しい思いをした。
よく計量直前で2~3kgオーバーしていて、慌てふためく夢を見た。
暇さえあれば、食べ物のことばかり考えていた。
減量とはとても厳しい、自分との戦いだ。
よく巷で行われているような美容ダイエットとは、ちょっと違った緊迫感がある。
大学1年の終わり頃、中央アジア4カ国
(ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタン、トルクメニスタン)に1ヶ月派遣された。
安定しない練習環境と、不慣れな食事のせいで、
帰国したときは60kg級なのに72kgもあった。
帰国したその日、2週間後のフランスジュニア国際への派遣を聞かされ、
2週間で12kgの減量という暴挙を敢行した。
大会1週間前から殆ど飲まず食わず、フランスに着いた時点では調整練習で汗をかく体力もありませんでした。
2日前で1.7kgオーバー。。。
もう動けない。
諦めた僕は、その時の日本選手団団長(小俣幸嗣先生)にそれを告げに行きました。
「あと何キロ?大丈夫だよ(笑)ガンバレ~」
拍子抜けするくらいあっけなく、笑いながら追い返された。
走る元気もない。
僕は一晩中、フランスの公園を歩き続け明け方60.0kgジャストで計量をパスした。
あの時、小俣先生の励ましがなかったら、
僕が最初の計量失格者、強化除外者になっていたはずだ。
鳥居選手の復活を心から応援している。
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