« 講道館通信@新年1月号 | トップページ | 2008年の総括 »

2008年12月26日 (金)

良い指導とは何かを考えた

固技の面白さをどうやって教えていくか
本当に使える技をどうやって教えていくか
Sany1061

分かりやすい指導とはどういうモノかを常々考えています。
それはつまり、寝技の指導が僕にとって唯一の商売道具でもあるからです。

代わりは他にも沢山いる。
それでは指導者として生き残っていけないと思っています。

また「分かりやすい」「使えるようになった」という言葉を聞くと、本当に嬉しく思います。

しかしながら、僕は少し思い違いをしていました。

■たくさんの技術を知っている、それを披露しながら指導する
Dsc_0224
Sany1120 Sany1130

自分の知識の豊富さをアピールできます。
コムロックや袖車絞しか指導できない。とは思われたくありません。
常に色んな技術を吸収し、それを工夫して、分かりやすく指導しています。

生徒は次から次へ新しい技術を指導され、あたかも流行の先端を闊歩するような
そんな間違いを犯しかねません。

生徒によっては色々な技術を知り尽くしたい。
そう思う人もいるでしょう。だから完全な間違いではないかもしれません。

ある時、こんな会話がありました。

「先生、ここはこうじゃなきゃダメなんですか?」

5「なんでも良いんです、一本取れば。形には拘らないでください」

自分の言葉にハッとしました。
最大の目的は技を覚えることではなく、一本を取ることにある。

そう思ったら、沢山の技術を覚える必要性があるのだろうか。
もちろん、防御を覚える意味で、色んな技術を知っておくことは有効です。
しかし僕は、沢山の技術を教え過ぎていることに気が付きました。

そしてそれは『小室は少しの技術しか知らない、指導の幅が狭い』
と思われることがイヤだったことに起因しています。

僕はコムロックと袖車絞しかできないんじゃない。
それだけでも十分通用するほど、精度が高いのです。

一本を取ることが目的であれば、それほど多くの技を教える必要もありません。
多くの生徒が欲しているのは『本当に一本を取れる技』というのが殆どでしょう。

これからは指導方法を少し変えていこうと思います。

教えながらも勉強です。

|

« 講道館通信@新年1月号 | トップページ | 2008年の総括 »

指導・セミナー」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

『目的は一本を取ることにある』

これは名言ですね。自分も胆に銘じます。
自分も様々な角度で柔道を続け、それを生徒に対して伝える気持ちで指導していますが、あまりにも店開きを広くしてしまうと…

『何が正しいのか?』と生徒が混乱するのも事実です。

例えば、先日出版された『絞め技入門』には本当に見ごたえのある内容でしたよ。
多彩な技術展開は書籍の様な形にしたり、動画サイトとかで公開していけば良いんじゃないでしょうか?

実際、自分の道場の会員さんとかは、YOUTUBEの小室先生の動画を見てすごく研究しています。

ホントに助かってます!お世話になってます!!(笑)


あっ、そうです。
先日、愛知県武道館での指導に参加してた小学生が、桜丘に練習にやってきて『名古屋ロック』を中学生に仕掛けてましたよ。

思わず『( ̄ー ̄)ニヤリ』でした。

投稿: 史道 | 2008年12月26日 (金) 23時12分

人格の形成は大切だと思います。
指導が上達するには、たくさん質問を受けることが必要。
「質問されやすい」人格、かつ威厳も失わない=指導を信じさせる力。。。。

DVDを観て人生初スイープきめたことを報告したとき、喜んでくださったこと。
すぐにうまくいかなくなって質問したら、素人にもわかるように気さくに回答くださったこと。

運動音痴の中年が2年以上寝技を「楽しく」続けられている要因のひとつは、
間違いなく小室さんにあります。

今でも充分素晴らしいと思いますが、日々向上を目指されておいでの姿勢、
見習いたいと思います。

投稿: いけだま | 2008年12月27日 (土) 19時49分

>史道
好評のようで何よりです。
以前、足立学園の生徒が袖車絞で一本負けしましたが、
その子は前に袖車絞を指導したことがあった生徒でした。
春日のこが名古屋ロックでやられないよう、しっかり教えておきます。

>いけだま
よく天才は指導には向かないといいますが、僕は凡人なので指導者向きなのかもしれません。
「わかりやすい指導」は今後もっころがけていこうと思っています

投稿: 小室@ルアンパバン | 2008年12月30日 (火) 18時36分

>5「なんでも良いんです、一本取れば。形には拘らないでください」

まあ、最後は使う本人の創意工夫なんですよ。

誰かさんみたいに。

投稿: ターミゲーハー | 2009年1月 5日 (月) 17時15分

>ターミゲーハー
僕も最初は帯取返や、横三角なども練習しましたけど、
最終的に一本取れるようになった技はオリジナル性の高い技でした。

しかし「誰かさん」て誰でしょうね~(/ω\)ハズカシーィ

投稿: 小室宏二 | 2009年1月 5日 (月) 17時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26087/43385380

この記事へのトラックバック一覧です: 良い指導とは何かを考えた:

« 講道館通信@新年1月号 | トップページ | 2008年の総括 »