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2008年9月11日 (木)

教育と競技

何年か前、インターハイを観戦に行ったのですが、
団体戦で、思わぬハプニングが起きました。

予選リーグ、強豪校同士の対戦、勝敗を左右する後半戦で事件は起きました。
試合場にポロリ・・・テーピングが落ちてしまいました。

その当時、懐から硬い物質などが出てきたら「反則負け」でした。
(※現在では、反則負けとは限りません

試合が中断し、審判がどちらのテーピングかを聞きました。

両者はそれを否定しました。

大勢の観客がその試合を見つめていました。
観客席から投げ込まれたり、天井から落ちてくるはずもありません。
どちらか一方の懐から落ちたのは間違いありませんでした。

しかしその試合の決着は、チームの勝敗をも左右し、
さらには予選突破の可否を握っています。

テーピングがどちらかの懐から落ちたのは間違いありません。
しかし、両者はそれでも否定し続けていました。
つまり、どちらかがウソをついていたのです。

これをいったら、理想論かも知れません。
僕が監督なら、生徒に正直に言わせます。言うように促します。
(教え子のテーピングであった場合)

それによってチームは予選敗退し、生徒や応援の方々の期待を裏切る
形になってしまいます。負けたことによる影響力は大きいです。

それでも公の場で、公然とウソをついて勝ちを得ても、
それにどれだけの価値があるでしょうか。

指導者の立場としては、正直に言わせて、その後は
最大限にかばってあげたらいいと思います。

「何をバカ正直にあの監督は!annoy
「試合の結果が進路も左右するんだぞ」
「なんのために遠路はるばる応援に行ったんだ」
そんな批判も強く受けるでしょう。

高校柔道はあくまでも教育の一環だと思っています。
(本来は柔道そのものが教育の一環です)
これを見逃しては、柔道がただの競技になってしまう。
そう思い、この顛末を見届けていました。

結果的には、両者が否定しているのだから、どちらのテーピングではない。
として、試合は続行されました。
審判長が、両者の主張を信じてあげた形になったのです。

何が正しいとか、結果的なことはそれぞれの価値観にもよると思います。
柔道から教育的価値観を除いてしまっては、他の競技と変わらなくなってしまいます。
小学生も競技化が加速しているので、そういった点がとても心配です。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

>>柔道から教育的価値観を除いてしまっては、他の競技と変わらなくなってしまいます。

他の競技も教育的価値はあると思います。柔道からそれを取ってしまったら、野獣同士の殺し合いじゃないでしょうか。
でも普通の指導者なら正直に言わせるよね?

投稿: たかの | 2008年9月11日 (木) 22時14分

>たかの
そうでしたねsweat02
柔道ばかりしていると、うっかりこういった片寄った意見になってしまいます。

>>でも普通の指導者なら正直に言わせるよね?

いえ、その「普通」が僕らとは違うかもしれません。

投稿: 小室宏二 | 2008年9月11日 (木) 22時48分

良く分かんないけど…
嘘をホントとした主審の方は、どんな思いだっただろ?
またウソを言い続けた子は今、どう振り返るんだろ?

素直に私の物ですと言える人間がいいなぁって思います。

そして、それを普通の事と感じれる人間で居たいなぁ♪

投稿: こっこ | 2008年9月12日 (金) 05時29分

>こっこ
そうあってほしいですよね。
3人の審判は、どちらのテーピングかは薄々判っていたと思います。
(片方はテーピングを至る所に巻いていましたが、片方は全くでしたから)
それでも審判は、選手の主張を信じてあげたところに、
粋を感じます。

投稿: 小室宏二 | 2008年9月12日 (金) 08時50分

指導者としてどこに重きを置くかですね。

インターハイの大舞台、選手にとっては
「やばっ!!」だったでしょうねcoldsweats02
それでも正直に申告して負けになって
帰ってきても頭を軽く「ポンッ!」
「いい勉強になったなっ、今度は気をつけろよ」
こんな選手の出迎え方ができるようになったら
指導者として粋ですねgood

投稿: taka | 2008年9月12日 (金) 10時06分

地元の一般の試合で時々タバコやら携帯やらが懐から飛び出してきて、笑ってしまうときがあります、この時はさすがに審判も笑っていますが。
全国の舞台でもあるんですね、最悪反則負けも知りませんでした!

投稿: 菊次郎♪ | 2008年9月12日 (金) 10時46分

>taka
先生、そんな感じが理想だと思います。
強豪だからこそ、そういった教育面を忘れて欲しくないです。

>菊次郎♪
現行規定ではもう反則負けではありません。
道衣チェックをする際の、審判員の責任なんです。

僕が筑波大生の時、茨城県ジュニアの試合中、
選手の懐からタバコsmokingとライターが落ちて反則負けになりました。
反則負け以前に、補導です(笑)

投稿: 小室宏二 | 2008年9月12日 (金) 12時15分

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