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2008年8月19日 (火)

北京オリンピック観戦記

行ってきました北京オリンピック。
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JALで貯まったマイル(20000マイル)を使って行ってきましたairplane
この時期、飛行機なんて予約できないと思いきや、空席は十分ありました。

飛行機やホテル、入場券とこの時とばかり、業者は儲けにかかっていますが、
明らかにやり過ぎですね。

現地でお会いした人は、数十万円もはたいて来ていました。
僕は全柔連関係者の好意とマイルで5万円ほどで済ませることができました。

現地に着くと、淑徳大関係の先生、ご家族にお会いしました。
誰と話しても「旅費が幾らになったのか?」という話題になりました。
また僕がプライベートでの単独行動だと言うと、
誰もが笑って「物好きだな」と言っていました。

僕はツアーではないので、地力でバスを探し市内へ向かいました。
中国では殆ど英語が通用しないのが辛いですsweat02

会場にはすんなり着きました。
しかし確保しているチケットは18時からの決勝のチケット。
その時はまだ14時ほどでした。

炎天下の会場前で、途方に暮れていると強化のコーチと出くわしました。
すると暫くしてチケットを入手してくれ、会場に入れてくれました。
宿泊に関しても、全柔連のご厚意で宿舎に入れてもらえました。
本当に感謝感激です。

会場はこんな様子でした。
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スポンサー契約などの関係から、広告などは少ないです。
会場もそれほど大きくはなかったです。
 ※ただイスが硬く背もたれがなかったため、腰を痛めました。。。

僕はオリンピックに幻想を抱いていました。なんと言っても夢舞台ですから。
でも会場は普通の国際大会と同じでした。
規模で言えば、嘉納治五郎杯やフランス国際の方が凄いです。
きっといきなり会場入りして試合したら、緊張し過ぎちゃうかもしれません。
そういった意味で、次代の選手は会場を見て雰囲気を掴む必要がありますね。

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さて、試合では個々の選手に言及しません。
結果についても、皆さんテレビで見ていますので割愛します。
コチラのサイトでは、試合映像を見ることが出来ます。かなり便利です!

■寝技時間がまた短縮?
ここ最近、寝技の時間が長く見るようになりました。
しかし単に長く見ていて、攻防が停滞しているのに「待て」を掛けない。
逆に攻防途中で止めてしまう。という傾向がありました。
これには、審判に攻防を見極める力がないため、
安易に時間で「待て」をかけているんじゃないかと思います。
その点、今回に限っては「待て」が早めに感じました。

■寝技の強化
金メダルを取った4選手(内柴、石井、谷本、上野)
彼らの共通点は寝技でも一本を取れるという点です。
捨身技が多いということは、寝技のチャンスが多いということです。
僕だったら、嬉しくて堪りません。
①相手が捨身技を仕掛けてきたとき、足をパスして抑え込む技術
②掛け逃げして亀になった選手を取る技術

この2つだけあったら、かなり有利に試合展開が出来ます。

また強化合宿では、単に乱取りを沢山やるというのが殆どです。
外国人選手がやる寝技への対策、捨身技に応じた寝技への移行など、
部分的な練習をもっとやるべきだと思います。

トップ選手になればなるほど、ある程度の技術が固まってきていますので、
ロンドンの次の世代(ジュニア選手)には、今のウチから
そういった対策を練って育てるべきだと思います。

■捨身技と手技
とにかく捨身技(巴投、隅返)が多かったです。
寝技への無理な引き込みに対して、まず指導を取りませんし、
引き込みに合わせた投技も、その効果を取りません。
なので組み負けたら取りあえず、捨身技をしてクロスガード、そして待て。
そして立ち勝負でやり直す。というパターンが多かったです。

もうひとつは手技、と言っても朽木倒、双手刈といった足を取る技です。
これらの技の共通点は以下の通り。
①組み手に拘らず、片手でも仕掛けられる
②返されるリスクが少ない

分かっていても日本の選手はコロコロやられちゃいましたね。
長い手足、瞬発力、それは日本人には無いものなので、
普段の間合いの感覚では、それが狂うんでしょうね。

それらへの対処が、未だに遅れています。どうしようかと考えました。

外国人コーチを雇ってみてはいかがでしょうか?
何も外国人柔道をマネするのではありません。
相手の戦法を知るのです。

ジュニア選手は、現役を退いたばかりの選手を招き入れる。
向こうも日本柔道を良くしるチャンスになりますし、
こちらは国内で外国人対策になる。国際交流にもなる。
IJF選挙の時にも役立つでしょう。

■規定
国内と国際大会での違いとして、国際大会では両者同時に罰則を与える
ことを控えています。なるべく、どちらか一方を見極めて罰則を与えます。
谷選手が敗戦した試合、僕は妥当なジャッジだと思いました。

日本でもそうですが、オリンピックのジャッジというのは多くの人が見ています。
そしてそのジャッジをワールドスタンダードとします。
寝技の見極めや、罰則の与え方など、また少し捉え方に変化が出そうです。

国際規定の扱い方で、やはり日本国内式、国際式と隔たりがあります。
審判が下手だと文句を言う前に、国際大会において、日本人の試合は日本人が裁けませんから、
その隔たりを少なくさせないといけません。

またこれを境に、規定が改正されると思います。
ジャケットレスリング化した【JUDO】が少しでも改善されることを願います。

下の画像はワンフーチンという観光スポットで撮りました。
蚕とイナゴの串焼き、サソリの串焼きですが、見るだけで気持ち悪いですsweat01
これはさすがに食べませんが、北京ダックは気持ち悪くなるほど堪能しました♪

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コメント

はじめまして。

以前ルール改訂で胴着をつかまずに、いきなりもろ手刈りに行くのは反則になったと記憶してましたが、鈴木選手の初戦相手モンゴル人はいきなりもろ手刈りに行っていたような気がします。小室先生どう思われますか?

あと指導のポイントは5分の本戦にはポイントととしてカウントせず、ゴールデンスコアが時間切れになった際の判定ポイントにして欲しいです。そうすればもっと思い切った動きのある試合になるんじゃないかと思うんですが。

投稿: 無名ファイター | 2008年8月19日 (火) 12時56分

>無名ファイター
それは少年規定ですよ。
しかも以前から反則です。

反則をとらないと、今度は反則行為が連発されませんか?

投稿: 小室宏二 | 2008年8月19日 (火) 15時06分

おっしゃる通り、逃げまくる外国人選手とか反則をしまくる人が出てきてしまいますね(-.-;)

ジャケットレスリング化してしまう柔道はこの先どうなっちゃうんでしょうか。サンボに制限を加えたみたいな柔道になっちゃうんじゃないかと心配です。(もちろんサンボはサンボで素晴らしい競技です)

投稿: 無名ファイター | 2008年8月19日 (火) 15時54分

>無名ファイター
僕が思うに『JUDO』はジャケット組技総合格闘技だと思っています。

世界の選手は、各地域に根付いている格闘技術をミックスして挑んできますから、色んなスタイルが存在します。

この先の柔道の行く末は、新会長のバルコスさんや、日本の先生方によって規定をコントロールしてもらう必要があると思います。

また近々、ルーム改正されるんじゃないですかね?!

投稿: 小室宏二 | 2008年8月19日 (火) 21時22分

昨日の岩手日報で、武大の柏崎先生が、外国の上位選手はいずれも一本勝ちを狙っており、試合記録でも実際に一本勝ちが多い。世界の柔道の傾向について日本人の多くが間違って理解していると、強く批判されておりました。
私も、今回のオリンピックでは外国選手の多くが一本を狙って攻撃的な柔道をしていると思えました。特に中央アジア、アラブの選手にその傾向が強かったんじゃないでしょうか。
おそらくそれぞれの民族格闘技の技を流用しているのだろうと思いますが、一本は一本ですから全く構わないんじゃないですか?

で、北京ダックの味は如何でしたか?
イナゴは私の大好物です。ふふ。

投稿: 鈴木@岩手県 | 2008年8月27日 (水) 11時22分

>鈴木@岩手県
日本人=一本勝ちを追求する
外国人=一本を狙いつつ、ポイント勝ちでも良しとする

こんな図式ですかね。
外国人の技も一本取れますよね。それは僕も同感です。

>世界の柔道の傾向について日本人の多くが間違って理解している
多分それは、あまり柔道に詳しくない方々だと思います。

それにしても、以前のようなフランス、ロシア、韓国といった
強豪国だけでなく、中央アジアやアラブ、アフリカ地方も
強くなってきましたよね。
勝って当たり前の時代は終わったと思います。

北京ダックはまぁまぁでした。
もっとガッツリ食べたかったんですが、ちょっとしか出てこなくて。。。

イナゴ食べるなんて、野人ですねgood

投稿: 小室宏二 | 2008年8月27日 (水) 11時38分

>野人ですね

岩手県民ですから、ははは。

ところで、また選手のご指導をお願いできませんでしょうか?
秋以降ならイナゴの佃煮をお土産につけますよ。 (^o^)

投稿: 鈴木@岩手県 | 2008年8月28日 (木) 00時00分

>鈴木@岩手県
イナゴの佃煮、子供の頃は食べていたんですが、
いまは絶対に食べれません。死んでしまいそうですsweat01

講習会、承りますscissors
では前回と同じ手順で。
秋頃は依頼が立て込んでいますので、早めにお願いします。

投稿: 小室宏二 | 2008年8月28日 (木) 11時24分

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