« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

2008年3月28日 (金)

インドネシア記(前編)

3/1(土)
経由地であるバンコクの空港に着く頃、日付は変わりかけていた。
この空港で一夜を明かさなければならない。

しかしながら未だに空港内ホテル「DayRoom」が見あたらない。
つたない英語で聞いて回るが、どうにも分からない。
コンコース「G」の奥にあると言うが、奥にはもう搭乗ゲートしかない。

どうすれば良いんだ?!

探して探して、歩き回って探した。
頭をクリアにして考え、目をこらして見回しても見あたらない。

諦めて搭乗ゲートのベンチで横になるか?
そう思って手荷物検査を受けようとしたとき、
検査場のわきに小さな通路を見付けた。

その通路は「DayRoom」へと続く通路だった。
わかりにくい!隠れ家か!?
そんな場所に、ひっそりと営業されていた。

DayRoomはまるで高級ホテルのような佇まい。
いつでも食事が出来て、シャワーも浴びられる。
凍えるほどガンガンに利かせたエアコン。
ネットも常備している。

Dscf2618 Dscf2621

これだけの設備だけに、たった6時間利用なのに125ドルも取られた。
1泊ではなく時間制なのだ。
非常に快適だが、それだけの対価も要求される。
リッチな人じゃないと利用できない施設だ。

緊張感から解放され、一応記念撮影も済まし、すぐに就寝。。。sleepy
のはずが、『寝過ごしたらどうしよう』というプレッシャーからか、
全く熟睡できなかった。

翌朝、ギリギリいっぱいベットで過ごし慌ててチェックアウト。
ゲートでは歯磨き粉やら飲み水まで散々奪われてしまい、時間を浪費する。
とにかく広い空港内を、走って搭乗口に行くと、
搭乗時間の1時間以上前だった。

プチ時差ボケをかましてしまったdown

ジャカルタ空港では長蛇の列になったイミグレを通過し、
不安に思いながらも出迎えに来ているであろう柔道連盟の人を探す。

JAPAN JUDO KOMURA

お、惜しいsweat02
けど、僕の迎えであることは間違いない。
早速、車に乗せてもらう。

ラオスでの滞在中、メールのやりとりで、
急遽、インドネシア到着後すぐにジャカルタでの指導を依頼されていた。
しかしながら移動疲れと寝不足があるとのことで、
先方から中止にしようと言ってくれた。
気遣いに感謝しつつ、ホット胸をなで下ろした。

そのまますぐに、合宿施設のあるチロトまで行くのかと思いきや、
ジャカルタにある日航ホテルの最上階で、なぜかしゃぶしゃぶをご馳走になる。

しゃぶしゃぶはそれなりに美味しかったが、
無論、英会話のみでの食事だったので、会話に集中しまくり、食べた気がしなかった。
大根おろしを大さじ一杯、口に入れたら、【ニンニク】だった。。。sweat01

大渋滞のジャカルタから3時間、インドネシアの軽井沢といわれる、
チロトに到着しました。確かに猛烈な暑さのジャカルタに比べ、
長袖が必要なくらい、チロトは涼しい気候だった。
雨季のため、毎日のように雨が降り、道衣が乾かないので乱取りは出来なかった。

Dscf2637 Dscf2622

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年3月25日 (火)

勝手に命名『春日ロック』

たかの先輩が「大人のための柔道講座」というのを開設しています。
僕も負けじとやろうかと思っていたのですが、なかなか実行できませんでした。
とうのも、完成度が高いモノを目指しすぎたようです。

初めての試みですが、良い技が完成したので紹介します。

今回のテーマは2つあります。

  1. 小学生(初歩レベル)から大学生(トップレベル)まで幅広く対応できる
  2. 担ぎ技系の掛け逃げに効果がある

この技術はレスリング技術を応用しています。
なので当然、裸体でも仕掛けることが出来ます。
もちろん、レパートリーを増やしていくと、絞め技と関節技も併用できます。

僕が大学3年の頃、増地先輩(筑波大学監督)と2人、
欧州(イギリス、オランダ、ドイツ)に武者修行に出かけました。
その時、この技の原型をオランダで習いました。
しかしこの時は「この技は手足が長く、力の強い外国人向きだ」と思い、
本気になって身につけることはありませんでした。

いま淑徳大学のコーチをしていますが、ゆかちゃんという選手がいます。
彼女はレスリングも経験していたそうで、巧みなレスリング技術で
昨年、全日本ジュニアで活躍しました。

そんな原点と、ゆかちゃんの活躍、そして掛け逃げへの対応、
そんなことが頭の中で繋がり、1つの技術体系が完成しました。

ポイントは3つあります。

  1. 頭と片足、これをタスキ掛けにクラッチ(握る)します
  2. 相手をコントロールしながら背中をしっかり畳に着ける
  3. 抑え込み中はクラッチが命です。外れそうになったら腕挫十字固に移行

動画では、受けのウッチーが片足を出し、腕を通しやすくしています。
ですが実際には足を出してはくれません。ここに苦心しました。

どうやったら足を出してくれるのか?足を出させることが出来るのか?
その最大のポイントは内緒です(笑)
次回作『コムロック2』を待つか、講習で呼んで下さい。(どこでも行きます)

ちなみに、動画では見せていませんが、担ぎ技系のかけ逃げしてくれると、
面白いようにスカッと極めることが出来ます。
また絞め技との併用も可能です。

乱取りで使用している動画はコチラです。(ラオスの選手と)

今、これを少年部の高学年に仕込んでいます。
とにかくしつこいくらい、徹底してコレを練習させています。
基本形だけですけどね。

彼らに僕たちの技だ!って思わせるために
『春日ロック』と命名しました。

今の課題は、子供達はすぐにクラッチが切れてしまうこと。
国際規定では抑え込み10秒で効果が貰えますが、
講道館規定では20秒でやっと有効です。

ある研究では15秒抑え込めたら、大概は一本になるという結果が出ています。
まずは15秒、キッチリ抑え込めるクラッチを研究したいと思っています。

映像編集の方も結構頑張りました。感想、お待ちしています。

PC前で頑張っているとこ。

Img_1913

| | コメント (16) | トラックバック (0)

2008年3月18日 (火)

ラオス記(後編)

2/27
朝トレは道場横にある国立競技場で行う。
各種目の選手達が、個々にランニングを行っている。
ムエラオ(ここではムエタイとは言わないらしい)、ボクシング、
陸上、サッカーなど、種目は様々。

競技場脇に来年、総工費4億円を掛けた武道館が完成するらしい。
ザンジバルでも島岡先生が道場を建てていたが、
ここでは日本の援助を上手く引き出し、建設にこぎ着けたらしい。
行政の援助を上手く引き出す、これもボランティアには重要な
手段だと感じた。
コレに合わせ、来年末には東南アジア大会が、ここラオスで開催される。

Dscf2593

午前はサワンの生徒に基本的な技術を指導し、
昼休みには中華を食し、薬草サウナへ。

Dscf2604

真っ暗闇のサウナ内で、妙に隣の人の指先が僕の太ももに触れる。
「そんな際どいところまで揉まなくてもイイよ!」
と言うほど超際どいオイルマッサージを受ける。1時間5ドル。
もちろん、普通のオイルマッサージである。

午後は世界1周を指導する。
ラオスの選手に限ったことではないだろうけども、
日本人と違い取受共に全力を出し合ってしまう。
約束練習にならない。そのうちもう乱取りと変わらなくなってしまう。

Img_5298 Img_5292
逆に日本の小学生は『力を入れろ』と言っても、いつまでも脱力している。
この辺の両極端は面白いほど、違って見える。

Img_5301

夕食はしんご君と、その友達の協力隊員と、日本料理屋へ。
日本でも絶対に成功するであろう、洒落た店で、日本食を堪能。
もちろんラオス価格なので、とても安い。

Dscf2603

アフリカでも感じたことだが、協力隊員に会うと、
バイタリティーに溢れ、その人が輝いて見える。
保健士として派遣されているアヤネちゃんも、そんな魅力を感じた。

2/28
今日は慌ただしい一日だった。
忙しいのを予想して、朝トレは休むことにした。
午前練習の前に、JICAを表敬訪問する。午後には日本大使館を訪問。
とてもラオスとは思えない豪邸内で、ありきたりな会話を大使と交わす。

この途中、タートルワンという寺院を見学。
まさにラオスの金閣寺ともいえる煌びやかな建物が、
日光を照り返している。

Dscf2605_2

午後の練習後、レストランへ直行。
日本語がペラペラ(留学経験有り)のラオス柔連会長の招待で、
ステーキをご馳走になる。(豪州産だったので、味はそこそこ)

その席上、シニアボランティアで活躍中の天野先生(写真左)と仲良くなる。
神戸大学を退官後、ラオスに来ているらしい。
「僕も柔道はチャンピオンになった佐藤に投げさせてもらったことがある」
という発言から、教育大の先輩だと言うことが判明、意気投合する。
 ※教育大で、佐藤先生(現東海大)と同級生だったらしい。

111 Img_5336

2/29
今日は4年に一度の閏年。
とはいえ海外にいると、そういう実感も少ない。

そして今日がラオスでの最終日(指導日)となる。
最後の観光にと、車をチャーターし片道2時間、片田舎のダムへ向かう。
そこで中華料理をテイクアウトし、船をチャーターし、遊覧する。
要するに屋形船と同じようなモノ。芸者は付きません。
333  331113_2 Dscf2617

Dscf2608 Dscf2611Dscf2615
途中、船酔いしかけたので眠ったふりをして誤魔化す。。。

55115

ホテルに戻ってからは自由時間。
しんご君と2人、いきつけのジュース屋で恋について語り合うheart01

Img_5299

その後、ネットカフェ、足つぼマッサージを経由し、
そのまま2人でメコン川へ夕日を観に行くheart04

メコン川では屋台が建ち並び、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。
ラオスという国は、日本ではまだ認知度が低い。
けれども観光するにはかなりお薦めの地だ。
但し買い物(高級ブティック)好きにはお勧めしない。

このメコン川沿いで、元協力隊員と再会する。
僅か数ヶ月前、講道館での協力隊研修でお手伝いしてくれた彼女が、
再びラオスで日本人学校の教師をするらしい。世界を飛び回っている。
そして僕も、協力隊という縁で色んな人と繋がりをもてるようになった。
こういう繋がりを大事にしたい。

せっかくなので予定を変更し、道場へ向かう。
ラオスの選手達が元気よく練習していた。

ホテルに戻り、荷造りを済ませ、チェックアウト。
空港に向かおうとすると、ラオスの選手が見送りに来てくれた。
どの選手も、人懐っこくて可愛らしい。

0001

『もう一度、今度は個人的にラオスに来ようairplane
そう心に誓い、僕はラオスを後にした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年3月17日 (月)

近代柔道『入門!一流の極意』

柔道選手の夢といえば、試合で活躍し
『近代柔道に載る』というのがあると思います。

080319_134139

僕も中学3年時、全中で3位になったときは
1ヶ月後が待ち遠しくて、指折り数えていました。

強化選手名簿に室宏二』と掲載されたときは、
訂正文を載せてくれと、ハガキを出したことさえあります。

そんな近代柔道、最近は買うこともなく、
職場に置いてあるのをサラッと読む程度にしていました。
でも今月号は買ってください!

なぜかというと『入門!一流の極意』というコーナーに僕が出ます。
2ヶ月に渡って、袖車絞とコムロックを紹介します。
もちろん、コムロックなんて技名はないので、適当に変えていますけど。

Photo

インドネシアから帰国したその日、下痢で脱水状態にありましたが、
頑張って撮影すること4時間、記者さんも疲労しきっていました。

現役時代から通算しても、柔道が地味なせいか、
日本一になるような活躍をしても、記事になるときはとても小さかったです。
むしろ柔道家なのに、同じ出版社である格闘技通信に載る方が大きくて。。。

でも今回は6ページです。
もちろん、過去最高記録。

受け手は今回、塚崎信彦(東洋大2年)にお願いしました。
佑道館の後輩であり、教え子です。

アマゾンで買えば、海外にでも届けてくれますし、
速達サービスなら翌日届きます。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年3月15日 (土)

ラオス記(前編)

更新が遅くなってしまいました。
帰国した日から仕事に出て、翌日からは石川県に出張と、
バタバタした毎日を過ごしております。

さて、今回の出張は盛りだくさんですので、
初めて日記調に書いてみたいと思います。
今回の派遣中、毎日日記を書きましたので。

Dscf2586

2/24
いよいよ出国。慌ただしく手続きを済ませ、まずは経由地のタイ・バンコクへ。
バタバタした毎日が過ぎていたので、
海外での生活、飛行機の中がせめてもの安らぐ時間。

ぐっすり寝込んでしまい、気がつくと、もうそこはバンコク。7時間のフライト。
バンコクでは5時間の待ち時間がある。何をするか。

「ラオスーインドネシア」では、バンコクで経由した際、
この空港で一夜を明かさなくてはならない。
その時は時間貸しホテル「Day Room」を利用しろとの指示が下っている。
それを探すが、広い空港。。。一向に見つからないdown

探す過程でマッサージ店を発見、まだ4時間ぐらい待ち時間があるので
そこで90分のオイルマッサージを堪能。(経費として認められるかどうかsign02
いつものゴリゴリとしたスポーツマッサージとは違う、癒しのひとときを堪能。
終了後、まだまだ時間があるので、さらに90分の足つぼマッサージを強行。
足のむくみは解消されるも、序盤から予算を浪費してしまう。

さらには余った時間をカフェで過ごし、
タイ風のラーメン、かなり甘いアイスコーヒーを頂く。
そして一路ラオスへ。ラオスへは僅か1時間のフライト。

ラオス・ビエンチャンの空港には教え子で協力隊員のしんご君、
シニアボランティアの菊池先生が向かえに来てくれていました。
旅の疲れもあり、到着間もなく就寝。。。

2/25
ラオス初日。まずは観光である。
しんご君、菊池先生と寺院などを散策。

Dscf2578 Dscf2584 Dscf2591

トゥクトゥクにも乗ってみる。(前回の動画を参照)

ラオスの日差しはまぶしい。(当時は乾期)
気温は高いがカラッとしていて、とても過ごしやすい。
1年中で一番イイ頃なんだそうだ。
確かに極寒の東京に比べたら、この気候は申し分ない。

Dscf2581

ラオスでも優秀な高校を、高い建造物から見下ろしてみると、
高校生がバイクを二人乗りで下校していく。
日本では随分前のヤンキー校でしか見られない、風景が、
ラオスでは当たり前の用に繰り広げられている。
主な交通手段はバイク(主にスポーツタイプ)らしい。

Dscf2589

午後から始まった練習では、菊池先生のご要望で足技を中心に指導する。
小室といえど、寝技指導ばかりではないのである。
以前、講道館で1ヶ月ほど形を学んでいた選手とも再会する。

Dscf2594

東南アジア大会では、ラオス選手が「投の形」「柔の形」で
それずれ優勝しており、レベルとしてはかなりの腕前。
今年は僕も東京都の形大会に出場予定なので、負けていられない。

2/26
朝6時からのトレーニングにも参加する。
まだ日が昇っていないメコン川沿いを歩き、乾期のため、
干上がった中州の砂浜でダッシュを繰り返す。
靴は全く意味をなさないが、踵に擦り傷があったので、靴は脱げない。
このトレーニングで、普段では味わえないような、
猛烈なハムストリングの筋肉痛に見舞われる。

Img_5271 Img_5285

朝日昇る壮大な景色の中、選手達と一緒に汗を流す。
足立学園で過ごした日々を思い出し、少し感傷的になる。
日本では、彼らがもうじき卒業式を向かえる。
しかしそれには今回の出張のため、出席できない。

Photo

午前はしんご君が普段指導しているサワンの生徒を対象に、
基本的な投技、亀姿勢への攻撃を指導する。
乱取りでは大人げなく、力の違いを見せつける。

そういえば、この国の人々は一様に小さい。
戦前くらいの日本人は、これくらいだったのかなと思う。
町並みの、30年前の日本にそっくりなんだそうである。
(当然、僕には分からない)

既に行きつけになっているジュース屋で、
大盛りのミックスジュースを2杯も平らげ、
フランスに占領されていた名残で、美味しいというフランスパンを堪能。美味なり。

Dscf2598 Dscf2599 Dscf2597

この国は物価が安く、日本では少量でも300円以上取られる
フルーツジュースも、現地では何十円おおう世界である。
またマッサージ系、特に足つぼマッサージなどは、
60分で3ドル程度の破格値である。これには驚く。
足しげく足つぼに通う。

講習の最後には乱取りを行う。
体重関係なく、バンバン当たりに来るが、蹴散らす。
汗と泥で、道衣があり得ないくらい汚れる。

帰りはオック選手のバイクに乗せてもらう。
夜風が心地良いメコン川沿いを、バイクは走り抜ける。
これぞプライズレス!(お金では買えない価値がある)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年3月 7日 (金)

ラオス・インドネシア

今朝、13日間の出張を終え帰国してきましたairplane

早速今日から勤務復帰、そして明日からまた出張(石川県鶴来高校)です。

そんなわけで、暫く更新が滞っていましたが、
動画の公開のみで勘弁してください。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »