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2007年8月30日 (木)

吸収力の差

夜中にふと思いつき、コラムを書き出すことがあります。
こういう時は止まりません。寝れません。
曲やデザインを思いつく人も、そんなことってあるんじゃないでしょうか?

今日は吸収力について思うことがあります。

この前のコラムでも書きましたが、
僕は寝技指導に関してはプロ意識を持っています。

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ここで大切なことは教えるだけのプロではいけないと言うこと。
謙虚さとも通じるところだと思います。
「どうだこの技術、凄いだろ?!」
とふんぞり返っていては意味がありません。
ユーザーのニーズに適した指導が必要になります。

例えば、低学年ほど、言葉を少なく、ポイントは1コか2コまでしか言わない。
1つの技術に到達するまで、最低でも3段階に分けて説明する。

大学生であれば、立ち姿勢からの繋がりや、状況判断、
審判の立場から見た場合など、細かいところまで説明する。

最終的に、指導法がどうこうではなく、
選手がその技術を自分のモノとし、生かせなくては意味がない
試合で通用しなくては意味がない
と思います。

だから色々な技術だけではなく、
常に色々な指導法、伝え方を模索しています。
そういった意味では、いま小学生の指導をしているのは良い勉強です。
難しい技術をいかに簡単に教えるか。これが今のテーマです。

そこでいま考えているのが、吸収力です。

これまで、色々なところに赴き、指導をしてきました。(講習のページはコチラ

北は北海道の札幌や遠軽、岩手。
南は鹿児島が最南端でしょうか?各地に飛んで行きました。

その先々で思うこと。
集中力。すなわち吸収力です。

柔術家の方は研究熱心です。
殆どの方がノートや筆記用具持参です。
ビデオに録画し、何度もそれを見ています。

柔道部の中高生は、目を輝かせ、分からないことがあると、
すぐに手を挙げて質問し、それを質疑応答を周りも見て勉強しています。
集中しているから、出来ないこともすぐに克服してきます。

後から届くお便りでは、

「生徒が寝技を好きになって取り組むようになった」
「試合で教わった技が極まった」

こんなことをよく言われます。

それは僕の指導だけでなく、ユーザー側もまた、
「いまこの時に教わらなくては!」
と集中しているからこそだと思います。

そりゃそうです。

殆どの場合、一発勝負です。
講習は、講師vs受講生の
『真剣勝負』なんです。

逆に、今のホームグランドではどうでしょうか。

殆ど毎日、少年部の指導には携わっています。
火曜日の居残り練習では、寝技を中心に指導しています。

しかし、僕が言うことといえば・・・
「集中して練習できないなら、無理にやらないで帰りなさい」
「固まっているとぶつかるから広がりなさい」
「静かにしなさい」

あまりにも低レベルな、寝技指導とは離れたことばかりです。
何度も噛み砕いて、最上級に丁寧な説明をして、
さあやってみようとすると。。。
全然出来ていない。
それどころか、明らかに説明を聞いていなかった子もいる。
そしてもう一度集め、同じ説明をする。
しかし殆ど身に付かない。

少年部の子達は、決してレベルが低いわけではありません。
よその講習にいった先が、全て飲み込みの早い子達ではありません。
でも、残念ながらその差は、目で見るより明らかです。

これまで、指導法にも変化をつけ、工夫してきましたが、
今回気づいたのは、吸収力という点です。

前者は、学ぼうとしている。
後者は、教え込まれようとしている。
その差が大きいのではないかと、僕は思いつきました。

その仮説が正しければ、僕は、
少年部でのコムロック流・寝技指導を止めてみようかと思います。

生徒達が寝技の重要性に気づき、強くなりたいと思ったとき、
その生徒に対してだけ指導したら、きっと今のようにダラダラ教え込むよりも、
もっと吸収が早いのではないかと思うのです。
大切なのは時間や回数ではなく、内容ですから。

もちろん、子ども達が指導を望んだとき、
いつでも対応できる環境は作っておきますけどね。

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コメント

小室先生のファンです。
B柔術でも黒帯を取得していらっしゃるのに、柔道家としてやっておられるところが素晴らしいです。DVDも購入し勉強させてもらってます。講道館で一度指導を受けてみたいと思っているのですが、可能ですか?

投稿: ヨシヒコージ | 2007年8月30日 (木) 22時48分

どうも。男モテする小室です。
応援していただいてありがとうございます。

指導、全然OKです。
有段者ですか?無段ですか?
それによってちょっと利用方法が変わってくるモノですから。

投稿: 小室宏二 | 2007年8月30日 (木) 22時55分

小室先生、早速の返事をありがとうございます。
現在一級でして、今年中の初段取得を目指しております。
ただ、遠方に住んでいるものですから、来年の一月でないと講道館に赴けないのですが。

投稿: ヨシヒコージ | 2007年8月30日 (木) 23時15分

初段を取得すると、同時に講道館に入門したのと同じになります。
有段者だと自由に稽古できるので、好都合です。
1月は寒稽古がありますので、通常とは違った稽古時間になります。
ご注意下さい。
講道館にいらした際は、是非、声を掛けてください。
時間の許す限り、ご指導しますよ。(寝技希望ですかね?)

投稿: 小室宏二 | 2007年8月30日 (木) 23時22分

こんばんは。
毎日目の前にいる先生と,たまにしか来ない先生とではやはり集中力に差が出てしまうのでしょうかね・・・あとは小学生には寝技の重要性がなかなか分からないのかも知れません。立ち技だけでは勝てない相手を寝技で返して・・・という試合はなかなか目にしないでしょうし。

それはそうと,この度初段をいただきました!是非一度小室先生のおられる時間に稽古させて頂きたいと思います。
講道館のHPで確認致しますが,何曜日の何時ころがよいとか,注意事項(青色柔道着は持っていませんが・・・)などございましたらお知らせ頂けませんか?よろしくお願い致します。

投稿: はしはし | 2007年8月31日 (金) 01時46分

>はしはし様
初段取得、おめでとうございます!
僕でしたら、水・木・土の18:00以降がちょうど良いです。
あとは講道館通信に記載していますが、補習科ですね。

投稿: 小室宏二 | 2007年8月31日 (金) 14時51分

では、初段に昇段できるように頑張ってみます。
30過ぎて柔道を始めたもので、立技では若い人に勝てません。試合では、巴で寝技に引き込むという戦法を取っています。

1、立技の強い相手をうまく寝技に誘い、抑えたり絞めや関節をとる。
2、B柔術家の引き込みやタックルに対する柔道的対処法。

この2点を特に学びたく思います。ずうずうしいお願いでしょうか?

>講道館にいらした際は、是非、声を掛けてください

受付で「小室先生の指導を希望」と伝えたら良いのでしょうか?

投稿: ヨシヒコージ | 2007年8月31日 (金) 15時40分

1、寝技への移行技術
2,柔術か対策
ですね。了解です。

こりゃ講道館に2,3日泊まり込まないと教えきれませんよ!

受付では何も言わず、大道場に上がってきてください。
事前に僕までメールくれたらご案内しますので。

投稿: 小室宏二 | 2007年8月31日 (金) 15時48分

小室先生、
快いお返事をありがとうございます。
了解しました。12月ごろにメールを差し上げます。何泊でもしますので、みっちり仕込んでください!楽しみにしています。それまでは我流で頑張ってみます。

投稿: ヨシヒコージ | 2007年8月31日 (金) 15時54分

天狗になってしまってますね!指導しないより月謝をもらわない方がよいのでは?生徒達が自分の思うようにいかないから指導しないなんてよくかけるとおもいます。子供達は大人の人間性を敏感に察知しますよ。

投稿: 3k | 2007年8月31日 (金) 22時17分

さて、いろんな話が出てますが・・・
結果的に、自分の生徒を見捨てる発言をしているんですが何も感じられないでしょうか?プロ意識を持ってやっているともいっています。興味・関心を引き出すのも仕事だと思います。実は私、親でも何でもありません。同じ指導者です。5669さんと練習、講習、指導のやりかたかなり多く見て知り合いです。
生徒の出来な部分だけでなく自分の足りない部分も出しといたほうが良かったと思います。
まーでも、親としてみていたら、預けておそわっているけどもどうだろうねーと言われなければいいですが。親によっては、柔道を学ばせての期待として、技術よりもまづ礼儀作法や人間教育を求める方には厳しいいいんしょうもうけました。
一部の方は対象を大人としているかたもいるのであくまで小学生をとしてください。

投稿: 3k | 2007年9月 1日 (土) 23時42分

>3k
知り合い?
僕は知りません。ごめんなさい。。。

後半の方はコメントがちょっと乱れていますので、
落ち着いて書き直してください。

あとお手数ですが、僕のコラムの後半2行、もう3度読み返してください。
(一応、強調しておきました。)

投稿: 小室宏二 | 2007年9月 2日 (日) 00時59分

色んな意見(読み方)があるようですが、僕は僕なりのポリシーをもって指導していきます。
見捨てるだなんてとんでもない。ムチャクチャやる気です!
いかに吸収効率の良い環境にするか、それを思案しているところです。

「残りさえすれば、強くなる」
そう思っている子供、親が多いように思います。
やる気もないのに、ただ『居る』という状況をなんとかしたいと思います。
やるのか、やらないのか。
それを子供のウチからメリハリ付けて教えていこうと思っています。

投稿: 小室宏二 | 2007年9月 2日 (日) 01時09分

>はしはしさん
19時からでも大丈夫ですよ!
事前にメールを戴けたら確実です。
お待ちしています。

投稿: 小室宏二 | 2007年9月 2日 (日) 22時15分

こんちわ。
久しぶりにお邪魔してみたら、えらく盛り上がってますな。
私は指導員ではないので話題の主旨に関してはあまり言えませんが…
それとは別に、小室先生の文面も誤解を与えかねない書き方だったかもしれませんね。ぱっと読んだ感じでは「ぶっきらぼうな文章だな」とゆー印象を(個人的には)受けましたので、3Kさんのようにひどく誤解なさってしまう方が出てくるのも仕方がないのではないでしょうか?
 
自分の考えを的確に、文章にして表す事の難しさを考えさせられましたね。
 

投稿: ケージ | 2007年9月 3日 (月) 13時28分

この度、晴れて初段に昇段しました。
小室先生に指導していただく機会を、首を長くして待っているところです。

投稿: ヨシヒコージ | 2007年9月26日 (水) 23時13分

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