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2007年8月19日 (日)

アフリカ遠征@タンザニア本土編

今回、国際交流基金という団体から4名の柔道専門家が選抜され、
アフリカのタンザニア・モザンビークに約2週間、派遣されました。

団員は以下の4名です。

団長:黒ちゃん先生(写真左から2番目)
警察大学校の先生、以前、山形での講習会でご一緒しました。
オールバックが印象的な天然の先生です。

リーダー:鉄谷先輩(写真一番右)
泣く子も黙る学舎出身の警察官、今は良きパパです。
僕が小学生時代、道場の先生が鉄谷先輩を指して
「ああいう打ち込みをしなさい」と言ったのを覚えています。

隊員:うなぎ犬くん(写真一番左)
今回、最年少の警察官です。
以前、ベルギー国際に一緒に出場しましたが、
試合後の合宿中、室外のシャワーを浴びてている間、
同室の人間が鍵を掛けて外出してしまい、
バスタオル1枚で途方に暮れた経験を持つ漢。

2_dscf1756_2 Dscf1751_2

まず右の写真を見て下さい。

僕たちは今回、
羽田-関西空港-ドバイ-タンザニア
という航路を経由しました。長い旅です。

そこで飛行機はビジネスクラスにしていただけたのです。
どうです、このモニター!お宅のパソコン画面より大きいのでは?
食事も普通のレストラン並み、そしてシートもゆったりで
ほぼフラットになる形状、さらにシートはマッサージ機能もあり、
映画も数十本も用意されています。

最高のくつろぎ空間を与えられ、
僕たちは2度の乗り継ぎを経て、
タンザニアの首都、ダルエルサラームへ到着しました。

ホテルや、市内各所には、以下のようなポスターが貼られ、
日本人が来て柔道のイベントがあることが告知されていました。

今回、デモンストレーションだけでなく、
タンザニアの国内大会(体重無差別)を同時に行いました。

2_dscf1752_2

Dscf1780_2  Dscf1775

僕たちは朝から審判、形の披露、乱取、そして5人掛けと、
フル回転で仕事をしました。

試合はタンザニア本土と、ザンジバル島選手との紅白戦のような展開、
結果的にはザンジバル選手が上位を独占しましたが、
アフリカ人気質なのか、試合は大盛り上がりの大熱狂!
足立学園時代、授業でクラス対抗をしたときのような雰囲気でした♪

「投の形」は最近、同僚のぶっちー先生と練習を重ねているので、
鉄谷先輩との投の形も、少しタイミングを合わせるだけで、
充分魅せられるだけのレベルに達しました。

Dscf1969  Dscf1970

Dscf1973_2  

コンクリートに直に敷いているだけの畳、
相当に痛かったと思います。鉄谷先輩、本当にお疲れ様でした。

このほかにも、得意技を披露するということで、
僕は巴投と、飛びつき腕挫十字固を披露しました。
実は私、飛びつきはやらないし、一本を取ったことが過去にないのです。
なので得意技ではありませんが、かの有名な跳関十段先生に、
直接指導していただいた経験(やられた経験もあり)もあり、
魅せることが出来ました。なぜかこれが一番好評のようです。

Dscf1980  Dscf2017

さて、タンザニア本土でのメインはこのときの5人掛けでしょう。

渡航前、現地では「掛け試合」を要求されるかもしれないが、
万が一にでも負けたり、怪我をするといけないので、
試合は拒否するように。
と、言われていました。

しかし、試合に飢えている今の僕に、こんなチャンスは逃せません。
団員中、一番からだが小さいというのを理由にして、
立候補してみました。体重は無差別、5人との連続1本勝負です。

1人目
お父さんがスイスから出張できている子、つまり白人の子なんですが、
まだ中学生くらいです。
足技で遊んであげている最中、
僕も暑い中で、そんなに遊んでもいられないな~と、
思っていたら、とっさに右の一本背負投が出てしまい、一本。

2人目

サクッと内股だったかな?秒ゴロでした。

3人目
サクッと左右のフェイントを入れてからの大車!

この蒸し暑い気候、やたらと力んでいる相手選手
そして絶対に(!)負けられないというプレッシャー。
まず負けることはないと分かっていても、妙に汗が出てきます。

4人目
タンザニアでは最も大きい選手。一応100kg超級になるのでしょうか?
ガバッと包み込まれるように組まれたので、
そのままストンと座り込むように巴投に入りました。
相手は全く反応できなかったようで、大きく縦回転して倒れていきました。

5人目
最後の勝負です。
そんなに動いていませんが、力みか、暑さか、汗が滝のように出てきます。
相手は中量級、二回りくらい大きい選手、力が強かったです。

これまで4本、全部投技で決めました。

そろそろ得意分野出しても良いかなと言うことで、
先ほどと同じような巴投に入ります。
相手は素早く反応し、間合いを保とうとします。
がしかし、その間合いを取ろうとする腕が狙いです。
クルンと回転して、巴投からの腕挫十字固が完成、
現地の人は絞技、関節技にはだいぶ怯えているらしく、
すぐさま「参った」をしました。

無事に5人掛け達成!
心地よい疲労感と、緊張から解放された達成感で満たされます。
最近はこんな緊張感や、達成感もご無沙汰していました。
やはり試合は面白い。

本土では、僅かに2日間の講習しかできませんでした。
僕は絞技のコツなどを指導しましたが、もっと教えてあげたかったです。

また二日目には日本国大使公邸に招かれ、豪勢な夕食を頂きました。
ここがアフリカか?!
と思うような邸宅、そして食事。
また大使館員、協力隊の皆さんと有意義な会食をすることが出来ました。
協力隊で来ている人達は何か、バイタリティに溢れている感じがしました。

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画像は一部、ザンジバル島でのデモンストレーションのモノが混じっています。

タンザニア大使館のページでも紹介されています。

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コメント

アフリカ遠征お疲れさまでした。

マサイ族の驚異的な脚力に代表されるように、やっぱり現地の人は、運動能力に長けているんでしょうか?
楽しそうに白帯くんと試合している先生が、とても印象的です!

投稿: | 2007年8月20日 (月) 00時18分

マサイ族は特定の地域みたいですよ。
なので会っていませんが、身体能力には目を見張るモノがあります。
ただ柔道って、やっぱり日本人に合っている気がします。

そうですね、楽しかったです。
ちょっと日本のつまらない雰囲気から解放されたひとときでした。
(も戻って来ちゃいましたけど)

投稿: 小室宏二 | 2007年8月20日 (月) 00時22分

5人掛けをされた勇気に拍手を送ります。
本当に、負けたらどうしようとか、技が効かなかったらとか考えちゃいますよね。
やっぱりチャレンジャーですね、5669は。
写真をみたところですと、畳は日本のお古という感じでしょうか。
ちなみに僕は、学生のとき台湾遠征に行ってスポンジの畳で、まったく技が効かなかった経験があります。

投稿: たかの | 2007年8月20日 (月) 08時37分

お帰りなさい(>_<)やはり五人がけは異国では緊張するやら怖いやらです。やはり関節技は怖がられるんですね(^-^;

投稿: おやっとさぁ | 2007年8月20日 (月) 20時12分

鉄谷さん何気に346(サン・シ・ロー)Tシャツ着てますね。

投稿: たつや | 2007年8月21日 (火) 12時47分

>高野先輩
はい、チャレンジャーですね。
このスリルが楽しいです♪
畳の質は、足技に大きく影響しますよね。
先輩の場合、天理大にあるような畳が効果大ですよね!

>おやっとさぁさん
関節技以上に、絞め技は手が掛かっただけで参ったしますよ。

>たつやさん
そうですね。よくそこまで見ましたね(笑)
古賀さんとは同窓ですからね。

投稿: 小室宏二 | 2007年8月22日 (水) 13時05分

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