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2004年11月

2004年11月23日 (火)

夢のあと

講道館杯が終わりました。

なんだか夢のようです。

色々とありましたが、自分にできることは全てやったと思います。
多少の疲労はありましたが、コンディションも良かったです。

ウエイトトレーニングの効果で、身体もかなりキレがありました。
その分、減量で苦労すると思い、9月はじめから減量を開始した結果、
これもうまくいきました。水分はほとんど制限しませんでしたし、
クレーマー(サウナスーツ)も1回も着ませんでした。
計っていませんが、体脂肪率はかなりのものだったはず!
(毎晩コツコツと自炊しました!)

しかし、結果は散々でした。
どうしてあんな焦ったのか、単調な攻めしかできなかったのか、
思い返すと悔しさと情けなさでいっぱいです。

もうあの日のことは忘れよう!考えないことにしよう!
今の自分にはそれが一番のように思えます。
(明日、最初の仕事は校長への結果報告ですけど・・・)

今回、矢部里さんをはじめ、家族や地元道場の先生、
そして足立学園柔道部の生徒&父母&OBが多数応援に来てくれました。

また試合前日、いつもは人見知りな中学3年生が「先輩!明日頑張って下さい」と声をかけてくれました。
生徒から、沢山のメールももらいました。

応援してもらえたら、いつも以上に頑張ってしまうたちなんですが、
今回は空回りしちゃいました。

アテネオリンピックである水泳選手が、試合後、
『これで暫く頑張ることを休める』
というようなコメントを残していました。

この裏には、計り知れないほどの努力が裏づけされていることはいうまでもありません。
僕はそこまでは頑張っていないかもしれません。
でも今は少しだけ、心と身体を休めたいと思います。

とは言いつつ、気がついたら今の中学1年生は僕が試合で勝っているところを見ていないんですよね・・・
(福岡選抜、柔術、講道館杯)
これじゃあ先生の言うことに説得力がないですし、
僕の理想とする「俺について来い!」系の教師にはなれません。

強化選手からは外れてしまいましたが、
「小室先生と毎日寝技やっているんだから負ける訳がない」
「小室先生が頑張っているんだから僕も!」
と思われるようにならなきゃいけないと思います。

そんなわけで、来週日曜には柔術の試合に出てみます。
ホントはじっとしていたら、泣きたくなるんで、無理やり他のことをやろうとしているだけなんですけどね(泣)

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2004年11月19日 (金)

逆境に生きる

いよいよ講道館杯が迫ってきました。
前回のテーマはズバリ「意地」でした。
当時の環境、コンディションでは、最高の自分が発揮できたと思います。

あれから一年。
今回、今までの講道館杯とは、明らかに違う点がひとつあります。
それは、「生活全般、柔道がメインではない」ということ。

教員といった立場上、それも今回は常勤講師でもありますから、様々な仕事が任されました。
職員会議で練習ができない日もありましたし、
仕事がはかどらず、朝トレに間に合わないこともありました。

そんな多忙な様子を写した画像がコレです。
忘れないように、仕事は全て付箋に書き、こなしたら1枚ずつ剥がしていきます。
でもあまりにも付箋が多過ぎて、全然目立たないんです(笑)

adachi

また、ちょっと誤解されそうなんですが、試合直前から私生活も急変し、
共同生活?同棲?のような生活を送っています。

このように、試合のほんの数日前まで、僕にとっては【1番】の柔道が、
2番手、3番手になってしまう生活を送っていました。

今まで「ストレス」というもの自体を実感したことがあまりありませんでした。
あっけらかんとして、「そう思うから、ストレスなんだよ」などと、
軽く考えていましたが、猛烈に今、ストレスが溜まっています。

つい先週の日曜日も、爆発しそうになりました。
「ぐぅぁぁ!もう辞めてやる!」
もう咽喉の先まで言葉が出てきそうでした。

そんな僕の様子を感じ取ってか
「先輩、掃除とかは自分たちがやるんで、休んでいてください」
という生徒の言葉に救われました。

僕は今、まさに逆境といえる状況にあると思います。
でも、ドラマには起承転結が欠かせません。
「コムロック物語」の【際】は、まさに今なのかもしれません。

この状況にあるからこそ、勝つことに意味がある。頑張れる甲斐がある。
全力で頑張って、もしかしたら今、僕よりも傷ついている友人を励ましてあげたいと思います。

みんな色々あって大変だとは思うけど、とにかく頑張ろう!
つーわけで足立魂!背負って挑みます!

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2004年11月 3日 (水)

「際」のお話

先日、DEEPウェルター級トーナメントに出場した、青木君の応援に行ってきました。

1R2度のテイクダウンなど、優勢に試合を進め、更にはダウンさえも奪おうかとしたその時、
カウンターがヒットしてしまい、無念のKO負けとなってしまいました。

僕個人の感想としては、怪我だけはしないでほしい。という妙な親心から、
脳へのダメージを心配していたのですが、暫くはタチの悪い酔っ払い程度だったので安心しました。
(同じことを何回も何回も話していました)

青木君だけでなく、試合に出場していた4選手の気迫は相当なものでした。
最近、忙し過ぎて練習にも身が入らない、疲れがとれないといった生活をしていた僕にとって、
一種の清涼剤的な効果を発揮してくれました。(コラムもサボっていましたから・・・)

負けはしましたが、彼の頑張りは見る人に影響を与えたでしょうし、
きっとプロの選手としての評価は落ちていないと思います。

さて本題ですが、青木君を心配して控え室を訪ねたとき、
セコンドの若林、中井(パレストラ東京)の両氏が興味深い話をしていました。

「今日の負けは実力差の負けではなく、経験の差、際の攻防でやられた」

青木君は、クリーンヒットを放ち、中尾選手をダウン寸前まで追い込みました。
追い討ちをかけようと踏み込んだ際、恐らくは無意識に振り回した中尾選手のパンチが、
青木君を打ち抜き、それが決定打となったのです。
そしてその攻防が、今回の勝負を分けたのです。

並みの選手なら、クリーンヒットを受けたとき、防御をしたり、畳み掛けられてしまうことが多いと思います。
しかし経験を積んだ中尾選手は、追い込んでくる青木君に対し、しっかりとカウンターを決めました。
ここに経験の差があり、際の攻防の差につながったのだと思います。

この「際の攻防」、実は僕がとても大事にしていることであり、
寝技を指導する際だけでなく、生徒には試合を左右する重要な要素として、常々指導していることなんです。

柔道には様々な「際」があります。それはつまり、
組み際、寝際、投げ際、立ち際、場外際、終了間際などなど・・・

開始直後の組み際や、投げた直後、終了間際など、試合が動く場合が非常に多いと思います。
特に僕の場合では、組み際や開始直後に投げられる場合が多いので、気をつけています。
また「はい、これから寝技しますよ」なんていうのんびりした寝技では、強い人には通じませんし、
柔道の審判規定にも適応できません。
立っている時から、寝技への導入は始まっていると言ってイイでしょう。

つまりは半分立っているような半端な体勢、または投げた際、投げられた際、
こういうところに寝技のチャンスがあり、勝負を分けるのだと思います。

一度、そういう点を意識して、強い選手の映像を見てみてください。
特に谷亮子選手の試合は、際の攻防がとても巧く感じられます。
シドニーの決勝では、組み際の内股を決めていますし、今回のアテネでは、
立ち際、寝際の攻防で、しっかりと相手を投げ、ポイントを奪っています。

この際の攻防とは、一瞬で決まることが多く、じっくり考えながら動いたり反応していたのでは間に合いません。
こういう瞬発的な動きは、何千回、何万回と繰り返してきた反復練習から繰り返されることが殆どです。
だから経験(場合によっては練習量)の差が生じるのだと、僕は考えています。

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