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2004年4月14日 (水)

選抜体重別

先日の選抜体重別を終えて、試合の前後には色々と思うことがありました。
長くなりそうですし、愚痴っぽくなってしまうと情けないので、
少し間をおいてから書くことにしました。

>選抜出場への思い

僕は中学3年と、高校1年のある時期、徳原先生のお宅に下宿していましたが、
御飯を食べるのが遅い僕は、徳原先生とマンツーマンになることが多々ありました。

ある時、足立学園OB、中山祐司先輩(日体大→綜合警備保障)が選抜体重別に出場し
た時にこう言いました。
「日本で8人しか選ばれない大会だからな、宏二もこれに出れたら褒めてやろう」

中学高校時代、徳原先生に褒められたことなど数えるほどしかありません。
貴重な1回は、内柴に敗れ、3位で終わった富山での全中(全国中学生大会55kg級)
の時でした。

「そうか、この大会に出たら褒めてもらえるほど権威のある大会なんだ!」
大学進学時、体重別では国内最高峰であるこの大会への出場は、
僕の目標の一つでもありました。

初めての出場は4年前、中村行成さんに負け、翌年は園田隆二さんに負けました。
母親や、地元道場の先生が応援に駆け付けてくれる中、未だ1勝もしていないこの大
会...
「なんとか再び出場し、両親に勝利を魅せる」
これが僕の新たな目標になりました。

>生徒達へ

この選抜に出場する際、生徒に伝えたいことがあったのですが、
僕も調整不足で時間がなく、また生徒も遠征があったために直接伝えることは出来ま
せんでした。今更ですが、それをここに記させてもらいます。

______________________________________

みんなと一緒に、この1年頑張ってきました。
挫折しそうになったこともあったけど、
もう一度初心に返り、みんなのお陰で頑張って来れました。

今度の試合は、先生の夢を叶えられるかどうかを決める、大一番です。

「努力は人を裏切らない」この言葉はウソじゃない。
そのことを今度の試合で証明してみせます。

もしかしたら、みんなに選手としての自分を見せることが出来るのは、
これが最期かもしれない。

テレビでは見ることができないかもしれない。
それでも先生の生き様か、または死に様かもしれないけど、
一生懸命取り組んだ成果を、発揮してこようと思います。
その過程と結果の中で、何かを得てほしいと思います。
______________________________________

>試合に向けて
2月、脱臼した小指が完治せず、ずるずると試合当日まで延びてしまいました。

強く握ることが出来ず、また開くことも出来ず。
組み手争いが出来ないので乱取無しの調整で、
ランニングとウエイトトレーニングを中心に行いました。

また学年末ということで、試験や採点、2校掛け持ちしていたために、
送別会や離任式、結婚式なども重なり、断ることが出来ない飲み会が続きました。
このことも調整を遅らせた大きな要因でもあります。

ただこれは、言い訳をしたいのではなく、事実と実力です。
こういう環境や状況は現実のことで、これらの要因も含めた総てが僕の実力なので、
言い訳をするつもりは一切ありません。

減量はきつかったです。
久し振りに60kg級だった頃を思い出すように、
前日は殆ど飲むことも食べることも出来ませんでした。

計量時、体脂肪率も計るのですが『11%』(普段は6~7%ぐらいまで落とします)
もありました。このことからも、脂肪を落とせず、水分や筋肉を落としてしまったこ
とがわかります。減量一つについても、うまくいきませんでした。

試合での作戦は、今までと同じ様な組み方、技では通用しないし、
今の僕では出来ませんでした。
そこで考えたのは、右組になることでケンカ四つになり、
「飛び付き腕十字」一発狙いしかありませんでした。

試合前、早稲田の青木君に筑波まで来てもらい、教えて貰いました。

しかし、教わって2,3日の付け焼き刃では通用するわけもなく、
内柴曰く「ワンテンポ遅く、躊躇していたので反応できた」
飛び十字はあっさりかわされてしまいました。

その後、殆ど組むことが出来ず、振りまわされて「指導」を受けました。

最期は、講道館杯で「技あり」を奪われた、振りまわして入る一本背負投で
やられてしまいました。
兄が言うには、僕は一度外した背負投に対して、
寝業に持ち込みたいが為に、どうしても背中に乗りかかってしまいます。
前回も今回も、自分から背負投に誘い込まれるように背負われてしまっています。
もしかしたら、僕が寝技に行きたいことは十分承知の上で、
誘われていたのかもしれませんね。

>試合を終えて

生徒に見せたかった努力の成果は、
逆に内柴に痛いほど見せ付けられました。

計量失格から、実業団、講道館杯と一気に這い上がり、
ついには代表も掴んだ。

これまでの苦闘と、努力は相当なものだと思います。
僕は内柴のそれに遠く及ばなかった。それがこの結果だと思います。

できることなら自分が立ちたかった舞台ですが、
内柴の努力と結果はもちろん認めますし、
僕らの代表として、心から応援したいと思います!

今回の敗戦は、もちろん悔しいです。
しかし試合までの過程では、やれることは全てやりました。

でも自分自身を納得させるには至りませんでした。
『自分が納得できたらもう、これを最期に・・・』
と思っていましたが、そこまでいきませんでした。

だからまだ身体の動くうちは、気持ちが切れていない今だけは、
もう少し、少しだけ頑張ってみようと思います。

願わくば、講道館杯や選抜に生徒と一緒に出られたらいいなと思います。
もちろん、コーチボックスは「ヤン吉」で!

>横断幕
今回、付き人で連れていった河野の両親が、横断幕を作ってくれました。
あんなに立派な横断幕、本当に心強かったし、励まされました。
僕の宝物として、大切にしようと思います。

ちなみに、今回を最期に了徳寺学園を退職しました。
次回から試合に出るときは『足立学園教(諭)』となります。
今後とも応援宜しくお願いします!

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